10月7日夜に首都圏が東日本大震災以来10年ぶりの震度5強の揺れに見舞われたことで、大都市における災害時の避難の在り方を見直すべきだとの声が上がっている。東京都は大規模災害時の対応として、交通渋滞や二次災害の発生を回避する観点から、原則として「大規模災害時はむやみに移動しない」と呼びかけてきた。一方、7日夜の地震では鉄道の運転見合わせの影響を受けた帰宅困難者が自転車を共同利用する「シェアサイクル」に流れ、東京都にとっても想定外だったようだ。シェアサイクルという新しいサービスが広がることで最適な避難方法も変化しているとみられ、従来型の災害対応には”盲点”があるともいえそうだ。