『班目春樹の証言 SPEEDIは文科省の”4段階の奇襲作戦” で原子力安全委員会に押し付けられた』
「ざまあみやがれい!メールマガジン」vol.383
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【まずは30秒で僕のオドロキをお伝えします】
まず、あまり期待せずに購入した新刊「証言 班目春樹 原子力安全委員会は何を間違えたのか」が予想外に興味深い内容だったということにまず驚いた。
この中で、班目春樹氏は、文部科学省と原子力安全委員会(当時)の間の確執について告白している。それも「隠蔽工作」「奇襲作戦」という言葉をつかって文部科学省を強く批判している。
事故が進行する中で、文部科学省は、SPEEDIの評価と運用、そして公表までを原子力安全委員会に一方的に押し付けた、という内容だ。
そこには、文部科学省の積極的な動きと、逆に受け身の原子力安全委員会の姿勢が見て取れる。
あくまで班目氏の視点からみたSPEEDI隠蔽の顛末だが、事故後に霞が関で何がなされていたか、という資料として、貴重性を僕は感じた。