楽天カードをかたり、フィッシングサイトへ誘導するメールの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは7月27日11時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。
フィッシングメールの件名は「楽天カードからのお知らせ」「【最終警告】楽天カードからのお知らせ」「【重要なお知らせ】楽天カードの利用確認」。
メールの本文は以下のような内容になっており、本人の利用かどうかを確認するためとして、本文中のURLにアクセスするように誘導している。
【楽天カード】利用いただき、ありがとうございます。このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。
(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋)
誘導先は楽天会員用のログインページを装ったウェブサイトで、ユーザーIDとパスワードの入力画面が表示される。入力後はクレジットカード会社、クレジットカード番号、カード有効期限、セキュリティコード、カード名義人の入力が求められる。さらに続けて、郵便番号、都道府県、都市区、住所、電話番号、誕生日といった個人情報の入力が求められる。
誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。
- https://www.rakuton-jp.●●●●/
https://www.rakotem-card.●●●●/
同協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘。そのうえで、類似のフィッシングサイトが公開される可能性もあることから、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。