もっと詳しく

まわりから「皮肉屋」だと思われたことはありますか? 「皮肉屋」は劣等感が強く、今の自分を素直に認めることができませんが、周囲と良好な関係を築くことで自分の魅力を新発見でき、自己肯定感がグッとあがります。ここでは「皮肉屋」の特徴や心理状態、改善する方法について紹介していきます。

【目次】
・「皮肉屋」ってどういう意味?
・「皮肉屋」の特徴
・「皮肉屋」の心理状態は? なぜそうなるの?
・「皮肉屋」への上手な対処法
・「皮肉屋」を改善する方法
・最後に

「皮肉屋」ってどういう意味?

「あなたって皮肉屋ね」などと、人から言われた経験はありませんか? 「皮肉屋」はネガティブな意味合いで使われる言葉ですので、なるべく人からそう思われることは避けたいもの。

誰かが失敗すると、すぐさま小言を言ったり、みんなが盛り上がっている最中に水を差したりする「皮肉屋」は、なぜそのような行動をとってしまうのでしょうか。本記事では、「皮肉屋」の意味や特徴、原因や上手な対処法について、丁寧に解説します。

「皮肉屋」の「皮肉」とは「皮と肉」、つまり「身体」という意味から派生し、「うわべ、表面、理解や解釈が浅いところ」という意味も持ちます。また3つ目の意味としては、「意地の悪い言動、骨身にこたえるような痛烈な批判、また遠回しに悪口をいったりすること」。

「皮肉屋」の「皮肉」は、この3番目の意味が当てはまり、「皮肉を巧みに言う人、皮肉を言うことが好きな人」のことを指します。

(c)Shutterstock.com

「皮肉屋」の特徴

「皮肉屋」は、老若男女問わず存在するものですが、一体どんな特徴があるのかチェックしていきましょう。

1:すぐに感情的になる

一見理性的に見える「皮肉屋」ですが、実はすぐに感情的になってしまう傾向があります。ですので、自分の言いたいことを思った通りに言ってしまい、場の空気を悪くしたりしてしまうのです。大人になれば、場に応じた対応をとるのが社会人としてのマナーですが、批判や嫉妬心などを隠せずに口に出してしまうのが、「皮肉屋」の特徴のひとつです。

2:他人とすぐに比較する

「皮肉屋」は、すぐに自分と他人とを比較してしまう癖があり、自分が優位に立っていないと納得ができない傾向があります。相手の評価が自分よりも高ければ、アラ探しをすることに躍起になりますが、大々的に主張すると自分が不利になる場合があることも理解しているため、一言皮肉を言うことで、自分の優位さをアピールするんですね。

3:いつも余計な一言が多い

「皮肉屋」は、頭で考える前に思ったまま発言してしまうため、他人からは「いつも余計な一言が多い」と噂されることがあります。TPOをわきまえず、相手の気持ちなどに配慮が欠けてしまうことで、場の空気を悪くさせてしまうことがしばしばあるでしょう。ふとした一言で、人をひどく傷つけてしまうこともあります。

(c)Shutterstock.com

「皮肉屋」の心理状態は? なぜそうなるの?

どうして「皮肉屋」は、他人を批判するような発言をしてしまうのか、その原因に迫ります。

1:自己肯定感が低い

「皮肉屋」は、基本的に自己肯定感が低い人が多いです。頑張ろうとしている人に対し、「努力しても無駄だよ」とあざ笑ったり、他人が成功しても心から喜ぶことができません。

「運がよかったね」などと、見下すような行動をとってしまうのは、自分の生き方や将来に対して前向きな気持ちを持っていないことが原因と考えられます。

2:承認欲求が強い

「皮肉屋」は劣等感が強いので、今の自分を素直に認められません。自分は何のために生きているのか、その存在価値を見出せない人ほど、第三者から賞賛や羨望を求めがちです。ですので、他の人がそういったスポットライトを浴びていると、嫉妬心から皮肉が出てしまうのです。

3:嫉妬深い

「皮肉屋」は、誰かの成功を素直に喜ぶことができず、嫉妬心を抱いてしまう人が多くいます。基本的に自分にライトを向けて欲しいため、他人の成功を見ても、どうして自分ではないのかと納得がいかず嫉妬してしまうのです。「皮肉屋」は、自分中心に物事を考えているという特徴があります。

「皮肉屋」への上手な対処法

もしあなたの周りに「皮肉屋」がいたら、どのように付き合っていけばいいのでしょうか。「皮肉屋」の上手な対処法を紹介します。

1:相手にしない

「皮肉屋」は皮肉をいうことで、自分は優れていることをアピールしようとします。ですので、相手がその皮肉に反応すれば、「皮肉屋」の自己顕示欲は満たされ、ますます皮肉っぽくなっていくでしょう。

そのような「皮肉屋」に対しては、相手にしないことが一番です。たとえ自分がどんな皮肉を言われても、また誰かに皮肉を言っている姿を見たとしても、気を引こうとしてるだけとサラッと流しましょう。

2:指摘する

「皮肉屋」が誰かをひどく傷つけたり、雰囲気を壊して大勢に迷惑をかけるようなことがあれば、大人としてきちんと指摘することも大事です。「皮肉屋」が皮肉を言うのは、自分が賢く優れていることをアピールすることが目的。正論を突き付けられたり、上手にたしなめられたりすると、周囲の目を気にし、少しはおとなしくなるはずです。

(c)Shutterstock.com

「皮肉屋」を改善する方法

もし、あなた自身が「皮肉屋」に当てはまってしまった場合は、一度自分を見つめ直してみてください。「皮肉屋」から脱却する方法を解説します。

1:ポジティブな思考を身につける

まずは、なるべくポジティブな思考を軸に過ごしてみてください。ポジティブな性格に近づくためには、成功体験を積み上げることが大事です。小さなことで全く構いませんので、今までしようと思ってできていなかったことや、毎日規則正しい生活を心がけていくと、できることが増えて自分に自信が持てるようになります。

2:少し考えてから発言することを心がける

状況を把握せずに、つい思ったことを口にしてしまうのが「皮肉屋」。その前に、まずは頭で整理してから行動しましょう。この発言が誰かを不快にさせないか、失礼にならないかなどと想像を働かせることで、皮肉な発言は自然となくなっていくでしょう。

3:嫉妬や怒りをコントロールする

「皮肉屋」は承認欲求が強く、他人と比較しがちなので、嫉妬心や怒りの感情が芽生えやすいです。ですので、自分のそういった感情を上手にコントロールしなければなりません。

嫉妬や怒りの感情を抱いてしまったら一度深呼吸し、数字を6までゆっくりと数えることをオススメします。人の怒りのピークが6秒が最長といわれているからです。これを行うと、少し嫉妬や怒りがおさまり、皮肉を言うことも減っていくでしょう。

最後に

職場や友人の中には、いちいち嫌味を言ってくる「皮肉屋」がいるかもしれません。大人として冷静に対処したいものですが、毎回毎回、皮肉を言われては、不快にもなりストレスも溜まりますよね。もし可能であれば、「皮肉屋」と距離を置くことが一番の近道でしょう。

あなた自身が、「皮肉屋」の特徴に当てはまる節があれば、上記の方法もぜひ試してみてください。周囲と良好な関係を築くことで自分の魅力を新発見でき、自己肯定感もグッとあがること間違いなしです。