どうも若干不思議な感じはしますが、昨日イラク連邦裁判所は、先般の総選挙を無効とすべしとの親イラン勢力等の訴えを却下しましたが、選挙結果の確認については、更に審議があるとの報道をお伝えしましたが、アラビア語メディアは同裁判所は、２７日、引き続き選挙の結果について独立裁判委員会の決定を確認したとのことで、これで１０月以来のイラクの総選挙を巡る騒動は、ムクタダ派の大勝、親イラン民兵等の連合勢力の敗北ということで、ようやく最終確定したことになります。
選挙無効の訴えを起こしたアムリ―氏も、選挙には多くの不正があったことは確実だが、裁判所の決定を受け入れると声明した由（確か、どこまで確実な話かは知りませんが、イランは選挙結果の受け入れを求めていたとの報道があったように記憶しますが、イランとしてもこれ以上選挙結果を巡る混乱が長引くことは好まず、それが裁判所の判断にも影響した可能性もあるかと・・・）
これで２週間以内にイラク議会が開かれることとなったとのことですが、サドル派が第１党になったとはいえ、議会の過半数にははるかに届かない議席数で、これからサドル派が中心となっての連立政府の形成のための取引や駆け引きが本格化するのでしょう。
イラク政情の安定化には、まだまだ時間が掛りそうです
إقرار نتائج انتخابات العراق… وتحميل العامري المصاريف | الشرق الأوسط (aawsat.com)
المحكمة الاتحادية العليا في العراق تصادق على نتائج الانتخابات | القدس العربي (alquds.co.uk)