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アメリカのブリンケン国務長官は今月30日から始まるG20サミット=主要20か国の首脳会議を前にアメリカ外交について講演し、気候変動対策やサイバーセキュリティーなどに力を入れていく考えを強調しました。

アメリカのブリンケン国務長官は27日、南部バージニア州にある国務省の施設でアメリカ外交をテーマに講演し「国の安全保障にとって気候変動対策やサイバーセキュリティーなどの分野が特に重要で、この分野の能力を高める」と述べました。

そのうえで気候変動対策では国務省内に専門の役職を新たに設けたと強調し今後、世界各地にあるアメリカ大使館などで専門家を養成する考えを明らかにしました。

また、サイバーセキュリティーについてはサイバー空間とデジタル政策を担当する部局を新たに設置するほか、ハイテク技術を担当する特使を新たに置いて、中国やロシアなどを念頭にインフラ施設や企業へのサイバー攻撃を防ぐとしています。

アメリカのバイデン大統領は今月30日と31日にイタリア・ローマで開かれるG20サミットに出席し、首脳間では気候変動対策やサイバーセキュリティーについても意見が交わされる見通しです。