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米国を破って金メダルを獲得し、鴻江寿治トレーナー(右)と喜ぶ上野=横浜スタジアム

 東京五輪のソフトボール決勝で27日、日本が米国を2―0で下し、前回実施された2008年北京五輪以来13年ぶりの金メダルに輝いた。優勝が決まった直後、宇津木麗華監督と涙の抱擁を交わしたエース上野由岐子は「最後に恩返しできて本当に良かった」と喜びをかみしめつつ、競技普及への熱い思いを口にした。

 前回も決勝を戦った相手との緊迫した一戦。六回、先頭打者に出塁を許し、一度はチーム最年少の20歳、後藤希友にマウンドを譲ったが、最終回の七回に再登板。「投げられなくなるまで絶対に投げてやると思っていた。投げることが好きだし、楽しかった」とマウンド上で歓喜の瞬間を迎えた。