![衆院内閣委員会で答弁する政府感染症対策分科会の尾身茂会長=28日午後、衆院第1委員室(春名中撮影)](https://sankei-sankei-prod.cdn.arcpublishing.com/resizer/OR_6TX9YDUtRGKOs7sTub09n0bM=/730x0/filters:focal(1667x669:1677x679)/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/JUINHBX6WBLNNCRXMXOTWWYK3E.jpg)
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は28日の衆院内閣委員会で、東京都での感染拡大に関し「強い対策を打ってみんなが危機感を共有しない限り、この傾向はしばらく続く」と指摘した。「人々に危機感を共有してもらえるメッセージと、感染状況にふさわしい効果的な対策を打つこと(が必要)だ」とも語り、政府や都に早急な対応を求めた。
尾身氏は「既に医療逼迫(ひっぱく)が起きており、一般医療や救急医療、すぐにやらなければいけない手術が遅れ、救急外来で(搬送を)断ることが出始めている」と指摘。「一般の人にまだ十分に危機感が伝わっていない」として、国民全体で危機意識を共有することが重要だと強調した。