サーカスの技法でアートパフォーマンスを行う「現代サーカス」と伝統芸能の能がコラボした異色の公演「ハナゴロモ」が12月10日から3日間、高松市の玉藻公園(高松城跡)で行われる。演劇を座ってみるのではなく、観客が会場内を歩き、複数の場所を移動しながら物語を楽しむ回遊型の演劇。公演に臨む「瀬戸内サーカスファクトリー」代表理事、田中未知子さんは「サーカスを通じて、人間の体はもろいがすごいものだと伝えられる」という。そのうえで「東日本大震災や新型コロナウイルス禍を経験し、社会が今までになく生と死の境目に直面した今だからこそ、生きている喜び、感謝を感じてもらえるはず」と話している。