台風8号は温帯低気圧に変わりましたが、北日本と東日本では大気の状態が非常に不安定になり福島県では猛烈な雨が降ったとみられます。湿った空気の影響で局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害や川の氾濫に厳重な警戒が必要です。
気象庁の観測によりますと、台風8号は28日朝早く宮城県石巻市付近に上陸したあと北上を続け、午後3時に温帯低気圧に変わりました。
現在、秋田沖にあって北西へ進んでいて、北日本と東日本の沿岸部を中心に風が強い状態が続く見込みです。
また、北日本と東日本では大気の状態が非常に不安定になり、局地的に雨雲が発達しています。
レーダーによる解析では午後3時10分までの1時間に福島県須賀川市付近でおよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表しました。
土砂災害や川の氾濫に厳重な警戒が必要です。
また、午後3時10分までの1時間には
▽栃木県の日光市足尾で53.5ミリの非常に激しい雨が降りました。
これまでの雨で土砂災害の危険性が非常に高まり、福島県や宮城県では「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
東北や関東甲信、北陸では非常に激しい雨が降るおそれがあります。
東北の沿岸部を中心に風の強い状態が続き、海上では大しけが続く見込みです。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、それに高波に引き続き警戒するとともに落雷、竜巻などの突風に十分注意するよう呼びかけています。