東京五輪競泳、大橋が400m個人メに続き今大会2つ目の金メダル獲得
東京五輪は28日、競泳女子200メートル個人メドレー決勝が東京アクアティクスセンターで行われ、日本記録保持者の大橋悠依(イトマン東進)が優勝。女子400メートル個人メドレーに続き、今大会2つ目の金メダルを獲得した。競泳では日本勢女子として初の2冠。男子を含めても08年北京五輪の北島康介氏以来となる快挙を成し遂げた。
最初のバタフライを5位につけると、続く背泳ぎで2位に浮上。平泳ぎでトップに0.07秒差とすると、最後の自由形で勝ちきった。タイムを確認し、ガッツポーズとともに笑顔。隣のレーンの選手と抱き合い、ホッとした様子も見せた。
レース後は「凄い接戦になると思っていた。金メダルはどうかなと思っていたが、何とか踏ん張れて、女子で2冠というのは初めてなので凄く嬉しい」「最後、勝っても負けてもなにも公開はないって言えるように泳ごうと思った、それが良かったかなと思う。(寺村美穂ら)個人メドレーのお姉さん方の存在に助けられた」と語った。
25日には400メートル個人メドレー決勝で4分32秒08を記録して優勝。今大会の日本勢金メダル第1号となっていた。200メートル個人メドレーは予選2分10秒77、準決勝2分9秒79の全体5位で決勝を迎えていた。
大橋は1995年10月18日、滋賀県生まれの25歳。幼稚園の頃に水泳を始め、滋賀・草津東高を経て東洋大学に進学した。大学1年の冬頃から重度の貧血に苦しみ、2年生になった2015年4月の日本選手権は女子200メートル個人メドレーで40人中最下位に。薬や食事療法で少しずつ改善し、大学4年で迎えた17年4月の日本選手権は200&400メートルの個人メドレーで2冠を達成。400メートルは日本記録を叩き出し、一躍ブレークした。
同年夏の世界選手権は200メートルでも日本記録を更新して銀メダル。日本代表の中心選手となり、19年世界選手権も400メートルで銅メダルを手にした。今大会前までの自己ベストは200メートルが2分7秒91、400メートルが4分30秒82でともに日本記録だった。(THE ANSWER編集部)