もっと詳しく

台風8号は、7月23日(金)午後9時に南鳥島近海で発生し、やや発達をしながら北上しました。24日午後9時には台風は大型の台風となり、次第に進路を西よりに変え、珍しいコースをとりました。これは、台風とその西側にある寒冷渦(上空の冷たい低気圧)という2つの渦が作用したこと、また太平洋高気圧が台風の行く手をブロックしたことなどが原因と考えられます。一時は東海から東北にかけて広く風速15メートル以上の強風域に巻き込みながら、きょう28日午前6時前に宮城県石巻市付近に上陸しました。宮城県に上陸するのは、1951年の統計開始以来初めて。また、東北の太平洋側に上陸するのは岩手県に次いで2度目でした。

その後、台風は東北を横断しながら西よりに進み、7月28日(水)午後3時に秋田沖で温帯低気圧に変わりました。