静岡県熱海市で7月に発生した大規模土石流で県警は28日、起点となった土地の現旧所有者への強制捜査に乗り出した。業務上過失致死の疑いで、2011年まで土地を所有した神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)と同市内の元幹部宅などを、重過失致死の疑いで現所有者の関係先をそれぞれ家宅捜索した。
犠牲者の遺族らは、起点での不適切な盛り土が被害を拡大させたと主張。静岡県警は押収資料に基づき、前代未聞の「人災」の原因究明を進めるとともに、立件の可否を慎重に検討する。
土石流は7月3日に発生した。これまでに26人が死亡し、依然1人の行方が分かっていない。