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iPhoneが充電できなくてお困りですか?iPhoneを含むスマホは今や重要な生活インフラの一部となっているのが事実であり、バッテリーが切れてしまうと生活に支障をきたしてしまうという方は多いと思います。

バッテリー残量は少なくなってきているのに、なぜかiPhoneの充電ができない。どうしても焦ってしまう状況ですが、まずは冷静になって原因を突き止めて充電できるようになる方法を考えましょう。

そこで当記事ではiPhoneが充電できない問題を解決するために、考えられる原因と対処法を有線と無線(ワイヤレス)の両方で解説します。

目次:

1.iPhoneが充電できない時に、まずすること
2.iPhoneが充電できない原因と段階別対処法
・2-1.有線で充電している場合のチェック項目
・2-2.無線で充電している場合
3.その他に考えられる充電できない原因
・3-1.iOSの不具合
・3-2.80%以上の充電ができない
・3-3.すでにバッテリーが劣化している
・3-4.モバイルバッテリーのバッテリー切れ
・3-5.パソコンがスリープモードになっている
4.それでも充電できない場合の対処法
・4-1.Appleのサポートに問い合わせる
・4-2.Appleストアに修理を依頼する
・4-3.市中のiPhone修理店に相談する
・4-4.iPhone本体を買い替える
5.まとめ

1.iPhoneが充電できない時に、まずすること

iPhoneが充電できない!という問題でお困りの方はまず、その充電器が純正品かどうかをご確認ください。iPhoneは世界的に販売されているスマホなので、純正品以外のアクセサリーが数多く販売されています。その中には充電器も相当数のものが流通しており、非純正品だと充電の品質が不安定であったり、そもそも粗悪品で断線していたり通電していない可能性もあります。

予備のために非純正の充電器をお使いの方は多いと思いますが、非純正の充電器で充電できない場合は、まず付属品の純正品で充電ができるかどうかを確認してください。

2.iPhoneが充電できない原因と段階別対処法

iPhoneにはケーブルをつなぐ有線での充電方法と、無線(ワイヤレス)の充電方法があります。それぞれの方法に応じて充電ができない主な原因と、その対処法を解説します。

2-1.有線で充電している場合のチェック項目

有線でつないでいるのに充電できない場合のチェック項目は、主に3つあります。いずれも物理的な接触不良、通電不良の問題です。

2-1-1.充電ケーブルの断線、汚れ

充電ケーブルを無理に引っ張ったり、椅子やテーブルの脚で踏みつけたりして大きな力が1か所にかかってしまうと断線することがあります。強い力が加わっていなくても日常的に無理な形で充電をしていたりすると少しずつダメージが蓄積して断線することもあります。

また、充電ケーブルの両側にある端子が汚れていたりすることで通電できなくなり、それが充電できない原因になっていることがあります。

充電ケーブルをチェックしてみて端子に汚れはないか、他のiPhone端末が身近なところにあるのであれば、その充電ケーブルで充電できるかどうかを試してみましょう。これで充電できないのであれば、ケーブルの断線や汚れなどが原因である可能性大です。

2-1-2.iPhone側端子内部の異物、汚れ

充電ケーブルに異常がないのに充電できないという場合、次はiPhone側のライトニング端子内部を疑ってみてください。端子内部は普段あまり見ることがないので汚れが溜まっていたり異物が入っていることに気づきにくく、たとえそれが小さなものであっても蓄積すると通電できなくなる原因になります。

iPhone本体の電源を切ったうえで爪楊枝や「たたんで先を尖らせた状態の布」などを端子内に入れて掃除をすると、通電が回復するかもしれません。掃除をする際にはくれぐれも、端子内に無理な力を加えて傷をつけたり壊してしまわないように注意してください。

2-1-3.充電ケーブルが非純正品

冒頭でも述べたように、予備のためにいくつかの充電ケーブルを使っている場合、充電できないのはケーブルの品質があまり高くないことが原因かもしれません。純正品で充電できるかどうか試してみて問題がなければ、充電できなくなったケーブルがすでに使い物にならなくなっていることになるので、間違えて使ってしまわないように廃棄しておきましょう。

2-2.無線で充電している場合

普段から無線で充電していたものが充電できなくなったという場合、物理的な原因だけでなくiPhoneそのものにトラブルが起きていることも含めて原因を究明する必要があります。

2-2-1.電源に接続してみる

無線で充電できない場合、まず試してみたいのは「有線での充電」です。手元に純正品の充電ケーブルがあれば理想的ですが、なかったとしても有線の充電ケーブルをつないで充電できるかどうか試してみてください。

この方法で充電できる場合、ワイヤレス充電器に問題があるか、iPhoneと充電器との間でうまく通電できていないかの問題が考えられます。

2-2-2.iPhone本体を再起動してみる

iOSの一時的な不具合によってワイヤレス充電がうまくいかない事例もあるようなので、iPhone本体を一度再起動してみるのも有効です。

このようなソフトウェア面の問題は外見では判断ができないため、最近再起動したり電源をオフしていないのであれば、端末をリフレッシュする観点からも一度再起動してみると良いでしょう。

2-2-3.iPhoneと充電器の位置を調整してみる

ワイヤレス充電は置くだけで充電ができる便利な仕組みですが、有線による充電のように端子があるわけではなく、充電をする「置き方」が少々あいまいになります。本体背面にあるリンゴマークが中心にくるように置くのが基本ですが、iPhoneと充電器の位置がずれていると充電しないことがあります。iPhoneと充電器の位置関係を確かめてみて、リンゴマークを中心に置かれていないと感じる場合は中央に置き直してみてください。

大きなサイズのiPhoneだと正しい位置に置かないと充電できないことがあるため、サイズの大きいモデルをお使いの方は正しい置き方を再度ご確認ください。

2-2-4.iPhoneと充電器の間に何か挟まっていないかチェックする

iPhone本体と充電器の間に何かが挟まっていると、それが干渉をしてしまうことがあります。一般的なスマホケースであればあまり問題にはなりませんが、ケースの素材が分厚い場合や金属製である、ケースにクレジットカードなど磁気カードが入っている場合はワイヤレス充電を妨げることがあります。

ケースをつけたままで充電できない場合は外してみて、再度充電できるか試してみてください。これでうまく充電できる場合は、ケースの買い替えを検討すべきかもしれません。

3.その他に考えられる充電できない原因

ここまで解説してきた方法で原因が究明できず、引き続き充電できない場合は、以下の可能性も疑ってみてください。

3-1.iOSの不具合

先ほどiPhoneを再起動することによって問題解決を試みる方法を解説しましたが、再起動だけで解決しない場合はiOS自体に不具合が起きている可能性があります。iOSの不具合を解消するためにアップデートが必要になることがありますが、OSのアップデートはバッテリー残量が50%以上残っているか充電しながらである必要があります。あくまでも別の方法で充電ができることが条件になりますが、OSのアップデートが可能であればそれによって問題を解消できるかもしれません。

3-2.80%以上の充電ができない

iOS 13以降を使用している場合、充電しているのに80%以上の充電ができないのは「最適化されたバッテリー充電」が有効になっている可能性があります。この機能はリチウムイオン電池の特性を考慮したもので、満充電の時間が長くなることで劣化するのを防ぐ目的があります。つまり、80%までは順調に充電していたのにそれ以上充電しなくなったという場合、この機能が有効になっているのが理由であればそれはバッテリー保護のためであり、異常ではありません。

⇒【参考】iPhone の「最適化されたバッテリー充電」について

3-3.すでにバッテリーが劣化している

iPhoneに装備されているリチウムイオン電池には寿命があります。寿命が近づいてくると充電してもすぐに残量が減ってしまうようになるなど、何らかの変化が見られるようになります。いきなり全く充電できなくなることは稀ですが、すでに購入から2年以上が経過しているiPhoneで充電に何らかの異常を感じるのであれば、それはバッテリーの寿命による劣化かもしれません。

3-4.モバイルバッテリーのバッテリー切れ

外出時の補助的な充電のためにモバイルバッテリーを使っているものの、そこから充電ができないというのは、モバイルバッテリー側のバッテリー切れか、モバイルバッテリーそのものの寿命かもしれません。

モバイルバッテリーもiPhone本体と同様にリチウムイオン電池を使用しているので、何度も充放電を繰り返しているうちに劣化します。長らく使い続けているモバイルバッテリーから充電ができなくなったのであれば、モバイルバッテリーの買い替えを検討してみてください。

3-5.パソコンがスリープモードになっている

パソコンのUSB端子から充電をしている際に充電ができなくなるというのは、パソコンからの給電が止まってしまった可能性があります。ノートパソコンの場合はパソコン側のバッテリー切れも考えられますが、そうでなければスリープモードになったことが原因かもしれません。

パソコンには電力消費を抑えるために、一定の時間何も操作しないとスリープモードに移行するように設定することができます。スリープモードになると給電も止まるため、「何もしていないのに充電できなくなった」という現象が起きるわけです。

なお、Windowsの場合は電源オプションの設定によってスリープモードになっても充電が止まらないようにすることもできます。コントロールパネルから「システム」→「電源とスリープ」→「電源の追加設定」→右画面の「プラン設定の変更」→「詳細な電源設定の変更」の順に進むと、以下のウインドウが開きます。

ここで「USB設定」をクリックすると「USBのセレクティブサスペンドの設定」が開きます。ここを「有効」にすると、スリープ状態でもUSB端子からの給電が続くように設定できます。ノートパソコンの場合はバッテリー駆動の場合も同様にUSBから給電し続けるかを設定できるので、それぞれのシーンに応じて設定してください。

4.それでも充電できない場合の対処法

ここまで解説してきたあらゆる方法を試しても充電できない状態が続き、原因もわからないという場合は、プロの手に委ねることになります。Apple公式のサポートを利用する方法に加えて、それ以外の方法も含めてご紹介します。

4-1.Appleのサポートに問い合わせる

充電ができずに困っている状況を、Appleの公式サポートに問い合わせることができます。以下のリンクからAppleの公式サポートページにアクセスすることができるので、そこから対象機種を選択して問い合わせをしてください。

Apple公式サポート

4-2.Appleストアに修理を依頼する

そう遠くないところにAppleストアがあるのであれば、公式ストアに修理を依頼する方法も有効です。ただし、いきなりAppleストアに持ち込むのではなく公式ページから修理の申し込みをして、予約を取ったうえで持ち込むようにしてください。

Appleの修理

4-3.市中のiPhone修理店に相談する

iPhoneは国内ユーザー数が多く、充電できないことだけでなくさまざまなトラブルが発生したときのために修理やサポートを行っている市中の修理店があります。今すぐ問題を解決したいという場合にはそのような修理店に相談するのもひとつの方法です。

「iPhone 修理 〇〇(地名)」などの検索キーワードで調べると、最寄りのiPhone修理店が見つかります。

4-4.iPhone本体を買い替える

すでに述べているように、iPhoneのバッテリーは消耗品です。2年以上使い続けている場合や、500回以上の充放電を繰り返すと劣化が目立ってくるようになるので、充電できないというトラブルが起きていなくても買い替えを検討する時期です。

バッテリーの問題だけでなく、iOSがアップデートできないほど古いiPhoneを使うことはセキュリティの問題を抱えることになります。セキュリティを確保する意味でもあまり古いiPhoneを使い続けることには問題があります。

5.まとめ

iPhoneが充電できない問題について、考えられる原因と今すぐできる対処法を解説してきました。これで問題が解決できたでしょうか?ここでの解説で触れた方法を試しても充電できない問題が解決できないのであれば故障や寿命の可能性が高いので、セキュリティを確保する観点からも新しいiPhoneへの買い替えを推奨します。