もっと詳しく

『「読む」だけで終わりにしない読書術 1万冊を読んでわかった本当に人生を変える方法』(アスコム刊)の監修者でもあるYouTuberのたけみさんとりょうさんに、読書の効果を高める読書術と、読書において大事なことについて教えてもらいました!

効果を飛躍的に高める読書術と、本を読む上で重要なこと

こんにちは。「本要約チャンネル」を運営している、YouTuberのたけみりょうです。

僕たちはそれぞれ、心身の不調に長年苦労し、20歳を過ぎて入学した、某大学の医学部で知り合いました。それまで歩んできた人生がどこか似ていたこと、読書が好きだったことからすっかり意気投合し、二人でさまざまなビジネスを行い、今は共に海外に移住しています。

本要約チャンネルは「読書の素晴らしさを、ひとりでも多くの人に知ってほしい」と思い2019年12月に立ち上げたチャンネルです。

僕たちが読んで「参考になる」「役に立つ」と思った本のポイントをお伝えしており、2021年11月時点で、約75万人の方にチャンネル登録していただいています。

そんな僕たちがこの本でお伝えしたいのは、「実践する読書術」、「本を『読む』だけで終わりにしないための読書術」です。

さて、本記事では本書の中で紹介している読書術のひとつをご紹介します。

熱がさめないうちに読み、効果を高める「ドーパミン読書」

(c)Shutterstock.com

1. 本を買った瞬間は、「人生を変えたい」というモチベーションが高い。
2. 脳内に、快楽物質「ドーパミン」が分泌されている。
3. ドーパミンの力を利用すれば、読書の効果が高まる!

やることは、ごくシンプル。本を買ったら、熱がさめないうちに、すぐに読む。ただそれだけで、読書の効果は飛躍的に高まります。

「何らかの課題を解決したい」「人生を変えたい」と思って本を買った瞬間、脳内には「ドーパミン」という物質が分泌されています。そしてドーパミンが分泌されていると、脳は頑張って何かを達成することに快楽を感じ、記憶力なども高まるといわれています。

たとえば、みなさんの中に、次のような人はいませんか?

「本を買ったことで安心してしまい、読まずに終わった本がたくさんある」「役に立ちそうだと思って本を買ったのに、忙しくてなかなか読書の時間がとれず、しばらくたってから読んだら、あまりピンとこなかった」

「ドーパミン読書」を実践すれば、せっかく買った本をムダにしないどころか、最大限に活用することができるようになります。

脳内には、アドレナリン、ノルアドレナリン、セロトニン、オキシトシンなど、さまざまな物質が分泌され、人間の思考や行動に影響を与えていますが、ドーパミンは、以下のような時に分泌されます。

・モチベーションが高まっているとき
・好奇心が働いているとき
・新しいことを始めるとき
・楽しいことをしているとき
・目的を達成したとき
・他人からほめられたり感謝されたりしたとき
・おいしいものを食べているとき
・ときめきを感じたりセックスに興奮したりしているとき
・ギャンブルやゲームに夢中になっているとき

(c)Shutterstock.com

しん摯に努力し目的を達成したときも、目の前の快楽におぼれているときも、脳内では同じドーパミンが分泌されているのです。

ドーパミンは、「頑張った自分へのご褒美」として分泌されるものです。ドーパミンが分泌されると、脳の前頭前野が興奮して、人は幸福感や満足感、充実感を抱き、「もう一度その幸福感を味わいたい」と思うようになります。

ドーパミンが「快楽物質」「脳内麻薬」とよばれるのは、そのためです。ギャンブルやゲーム、アルコール、タバコ、薬物、買い物、SNSなど、快楽によって手っ取り早くドーパミンが分泌され、それが常態化すると、依存症に陥おちいってしまう危険性があります。

しかし、新しいことにチャレンジするときや、努力し目的を達成したときにドーパミンが分泌され、幸せを感じると、人はもう一度その幸せを味わうため、さらなるチャレンジをしたり、次の目的に向けて努力を重ねたりするようになります。

そして、チャレンジや努力が苦労や辛いものではなく、楽しく感じられるようになります。ドーパミンをうまくコントロールすれば、目的達成型の人間になることができるのです。

速読や多読などの「読書術」は必要ない
必要なのは、本を読み「実践できる」読書術

(c)Shutterstock.com

本を読む動機、目的は人それぞれです。

・もっと成長したい
・集中力や記憶力など
・仕事に役立つ能力を上げたい
・健康やダイエットに役立てたい
・ライフプラン、老後資金、お金の問題など生活の課題を解決したい
・キャリアや生き方などを整え、後悔のない人生を送りたい

しかし、みなさんもご存じのとおり本を読むだけでは何も変わりません。本を読んでも知識が増えるだけです。

ですから、人生を変えるためにやるべきことはたったひとつ。本を読み、実践することです。

本書の中でご紹介している読書術は簡単なものばかりですが、それらの読書術があれば速読も多読もいりません。1ページ目から読む必要もありません。短時間の読書でも構いません。「読むだけで終わり」にしない方法を身につければ、よりよい未来は目の前です。

ぜひ、自分の力で人生を変える読書術を手に入れてください。

* * *

さらに詳しい「読書術」については、最新刊「「読む」だけで終わりにしない読書術 1万冊を読んでわかった本当に人生を変える方法」(アスコム)で紹介されています。

TOP画像/(c)Shutterstock.com