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 大乗の菩薩というのは、自ら菩薩としての修行をまっとうするとともに、この現実社会に仏国土、つまり理想世界を建設しようと努力する者だ。声聞の阿羅漢のように、自分の煩悩を断滅することのみに汲々とするのではなく、煩悩即菩提、生死即涅槃の境地にあって、絶えず衆生にはたらきかけ、仏国土を建設しようとする。そ…