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 【北京、ワシントン共同】中国の李克強首相は27日にオンライン形式で開かれた東アジアサミットで「南シナ海情勢の安定は保たれている」と強調し、地域の関係国による取り組みは尊重されるべきだと訴えた。新華社電が伝えた。「航行の自由作戦」を展開する域外の米国の介入に反発。米大統領として約5年ぶりにサミットに復帰し、中国の軍事拠点化が進む南シナ海情勢を念頭に懸念を示したバイデン氏をけん制した。

 中国はインド太平洋地域への「永続的な関与」に意欲を見せるバイデン政権を横目に、経済協力を軸に東南アジア諸国連合(ASEAN)を自陣に引き入れる動きを加速させている。