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アメリカの連邦議会議事堂ではことし1月、大統領選挙の結果に不満を持つトランプ前大統領の支持者らが乱入し、警察官を含む5人が死亡しました。

この事件の背景や当時の状況を調査する議会下院の特別委員会は27日、初めての公聴会を開き、警備にあたっていた警察官4人が出席しました。

4人は暴徒化した人々がスタンガンの一種の「テーザー銃」を使ったことや当時負ったケガのリハビリを今も続けていることなどを証言しました。

また、議会への乱入は「平和的だった」と一部の議員が主張していることについて、警察官の1人が「恥ずべきことだ」と机をたたいて声を荒らげる一幕もありました。

一方、野党・共和党の委員でトランプ氏に批判的なチェイニー下院議員は「あの日ホワイトハウスで行われた通話や会話などすべてを知る必要がある」と述べ、トランプ氏の言動が影響したのかも含めて調査すべきだと主張しました。

議会による乱入事件の調査をめぐって、共和党には「融和につながらない」などと根強い反対の声があり、アメリカの民主主義を脅かしたともされる乱入事件は今も政治対立の象徴になっています。