使えるようになってほしすぎる。
Adobe Maxで一番ホットなイベントSneaks が開かれました。Sneaksとは、正式リリースではないけれど、これからリリースしていきたい新技術のお披露目会。すべてが実装されるわけではないのですが、数年先の未来をひと足早く楽しめるイベントです。今年もすごかったので、まとめて紹介します。
Project Morpheus
映像内の被写体の表情や年齢、特徴などの容姿を変更できるビデオ版のフィルター。動画にフィルターなどの加工を加えるときって、対象となる画像が多くて作業が膨大になるのですが、これを使えば一発で表情が豊かに!

笑顔にするだけじゃなくてヒゲを生やすこともできます。

Neural Video Stylization
撮影した動画を、任意のイラスト風に変換するできる機能。


ゴッホの映画がすぐにできるやつ……。


Project In-Between
連続する写真を一発で動画に変換するのが「Project In-Between」。2枚の写真の動きをAdobe Senseiが予測して動画に組み立ててくれます。

人間はもちろん、動物にも対応。複数人が写っている写真でも簡単に動く動画・GIFが作成できます。

Project On Point
画像中の人物のポーズを検出し、それを検索クエリとして使用するテクノロジー。簡単に欲しいポーズの写真を見つけられます。リッチな画像検索ってところでしょうか。

Adobe Stockの画像だけでなく、自分のアルバムの画像を検索することもできます。例えば、女の子が横を向いている写真を自分のアルバムの中から検索して、花嫁に花をあげている写真をうまく合成できます。

Shadow Drop
クリックするだけでオブジェクトに自然な影をつけることができる機能。Photoshopにあるドロップシャドウ効果よりも、よりリアルな影をつけられます。

新しいオブジェクトを追加すれば、自然な影が簡単につけられるし、反射効果もすぐに追加できます。すごいのが、イラストにも適応できるうえに、動画にも柔軟になじむ点。Adobe Sensei恐ろしい…!

Project Sunshine
これは簡単にスケッチをベクターアート化することができ、さらに影をつけられる機能。

ベクターアート化したあと、カラーツールを選択してクリックすれば、一瞬で複数のカラー候補をわりあててくれます。もちろん提案された色味が気に入らなければ簡単に自分好みに編集可能。


影やハイライトもシャドウツールを選択するだけでつけられ、影の角度も簡単に調整できます。また、オブジェクト単体でなく、複数のオブジェクトで一気に編集ができるのもすごい。めちゃくちゃ効率的!!
Project Stylish Strokes
フォントのアウトラインを分析し、「線」を探してフォントを彩れる機能。好きな色やデザインをパパっと反映できます。

Make It Pop
画像のコンテンツを識別し、写真を簡単にベクター画像にできるテクノロジー。

ベクター化したイラストはTシャツの色を変更したり、柄をあてたり、簡単に編集が可能です。背景と被写体もそれぞれ認識しているので、アレンジを加えるのも簡単。

これだけでは終わりません。ベクター化した人間の動きも理解し、シェイプを記憶しているので、ポージングの手本となる画像を置くと、イラストを再配置できます。膝や足の付根など接合部も境界線もきちんと繋がっていています。

ベクター化したイラストがトレースできるのは写真だけではありません。動画もいけます。これ、一般的に普及したらアニメの作り方が変わっちゃいそうな機能だな……。

Strike a Pose
写真に写った人のポーズを好きなものに変換できる機能。これ実用化されたら、ポートレート写真の概念変わりそうだ……!

変換の仕方も簡単。元画像と、ポーズを借りたい画像を用意して合成するだけ。
Sneaksで発表されたものは、すべてが実装されるわけではないのですが、今年の内容は実務的ですぐに使いたいものばかりですね。それにしてもAdobeの人工知能Adobe Sensei優秀ですこと……。
Source : Adobe
からの記事と詳細
https://ift.tt/3nAFery
科学&テクノロジー