オランダ化学大手Royal DSMが開発したバイオマス(植物由来)ポリアミド(PA)樹脂が、自動車部品に採用された。ベアリング世界大手の日本精工(NSK)が、転がり軸受け保持器にDSMの同樹脂を採用した。22年に量産を始める。NSKは現在、石油由来のPA66樹脂を使っている。従来の植物由来PA樹脂は石油由来のPA樹脂に比べて、機械的特性や耐熱性、耐久性などが劣る問題がある。また、樹脂の製造工程における二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果が限定的という課題もあった。DSMの植物由来PA樹脂はこれらの壁を乗り越えたことで、NSKの転がり軸受け保持器に採用された