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 「こうのとりのゆりかご」いわゆる赤ちゃんポストを運用している熊本県の慈恵病院が、現在、身元を明かさず出産を希望している女性を保護していることを明らかにしました。

慈恵病院 蓮田健理事長
 「赤ちゃんにとっての出自の大切さも含め、身元情報を明かしてもらえないかという、そういった促しもしました。なかなか同意していただけません」

 慈恵病院によりますと、女性は熊本県外から「誰にも知られず出産したい」と相談してきて、臨月を迎える中、保護から2週間経っても身元を明かすことを拒んでいるということです。病院はきのう、「匿名での出産を受け入れざるを得ないかもしれない」として、熊本市に対応について回答するよう求めました。

 慈恵病院は、これまでに3人が「匿名出産」を希望したものの、いずれも出産までに身元を明かしたとしています。