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800馬力を超えるワイドボディのフェラーリF8トリブートを、チューナーであるノビテックが限定発売。
標準モデルのフェラーリF8トリブートではつまらない?そんな人のためにノビテックはある。F8トリブートのワイドボディに、800馬力以上のパワーを備えた「NOVITEC FERRARI F8 N-Largo」は、とんでもないドライビングパフォーマンスと、多くのエクスクルーシブ性を提供する。

チューナーのノビテック社は、「N-ラーゴ(N-Largo)」というブランドで、ワイドボディのスポーツカーを製作している。
ノビテックのポートフォリオには、「フェラーリF8トリブート」も含まれている。
ミッドマウントのツインターボV8を搭載した、このイタリア製スポーツカーは、標準のままでも、すでに4輪車の中で最も速く、最も美しいものの1台だ。
その「フェラーリF8トリブート」をさらに強力にチューンナップしたモデル、「F8 N-ラーゴ」は、最高出力818馬力、エクストラワイドボディ、わずか15台という限定車だ。

チューニングされたフェラーリは、リアアクスルの幅が2メートルを超える
カーボンファイバー製のワイドボディキットは、これが標準的なフェラーリではないことを明確に示している。
フロントで7cm、リアで13cmのワイド化を実現しており、その結果、リアアクスルでの全幅は2.11メートルにもなる。
そのため、先ごろレポートして話題になった、イタリアで立ち往生してしまった、「フェラーリ ローマ」が、このような車幅を持っていたら、もっとひどいことになっていただろう。

【動画】ごめんなさい これ笑うしかないでしょう(笑) フェラーリ ローマ 壁の隙間で立ち往生 身動きの取れない状態に

さて、本題であるチューニングフェラーリに話は戻るが、ノビテックのボディキットは、ドイツ人デザイナーのヴィットリオ シュトロセックと共同でデザインし、風洞実験で開発したもので、ダウンフォースの低減も目的としている。
ワイドフェンダーに加えて、フロントリアエプロン、サイドスカート、リアスポイラー、エアスクープ、各種エアインテークやエアアウトレットなどが含まれている。
一部のパーツは、ビジブルカーボンで仕上げられているが、ご要望に応じて、コントラストの強い色やボディカラーに塗装することも可能となっている。
さらに、フロントフードカバーや、スポーツミラーなどにカーボン素材が採用されている。

ボンネットにはカーボン製のスクープが設置され、ツインターボV8に、フレッシュでクールなエアを供給する。

F8 N-ラーゴにはVossen製ホイールが装着されている

ホイールアーチには、スペシャリストであるVossen社と共同開発した、9.5×21インチのホイール(フロント)と12×22インチのホイール(リア)が装着されていて、タイヤは、フロントに255/30、リアに335/25を装着している。
このホイールをより際立たせるために、ノビテックはスポーツスプリングを装着し、35mmのローダウン量を確保している。
加えて、フロントアクスルには、地下駐車場の入り口やスピードバンプを危険なく通過できるように、40mmのリフトアップ機能を搭載している。

スポーツエグゾーストシステムは、100セル触媒、フラップ、金メッキなどでさらに洗練させることができるようになっている。

200km/hまでの加速は7.4秒!

乗員の後ろには、最高出力720馬力を誇るツインターボV8が鎮座している。
ノビテックは、点火、充電、噴射圧を調整するコントロールユニットを追加することで、最高出力818馬力、最大トルク903Nmを引き出している。
その結果、0から100km/hまでを2.6秒、0から200km/hまでを、わずか7.4秒で到達する。
一応、チューニングされたフェラーリは、340km/hを超えたところで加速はストップするようになっている。

このクルマの存在をさらに演出するのは、ステンレス製または超軽量のインコネル製のエキゾーストシステムだ。
また、フラップ機能や、100セル触媒を搭載するかどうかも選択できるようになっている。
加えて、本気でやりたい人には、上質なゴールドの仕上げをオーダーすることもできる。

最後に。
インテリアはもちろん心ゆくまで磨き上げることができる。
素材、デコラティブなステッチやトリムは、色と同様に、自由に選ぶことができるようになっている。
これらの価格は、要望に応じてノビテックが答えることになっている。
しかし、限定モデルであることや、「フェラーリF8トリブート」のベース価格が約23万ユーロ(約2,990万円)であることを考えれば、「F8 N-ラーゴ」のおおよその価格帯は想像できるのではないだろうか。
おそらくその倍額くらいを用意しておけば十分足りることと思われる。

Text: Moritz Doka
Photo: NOVITEC GROUP