「レアアース」関連銘柄について、アナリストの村瀬智一さんが解説。中国政府はレアアース(希土類)の国有企業3社を再編する、と日本経済新聞が10月23日に報じました。レアアースに関して大きな課題となっているのが、「調達先が限られていること」と「価格の高騰」です。2010年、尖閣諸島を巡る日中対立の影響で、中国当局がレアアースの対日輸出を停止した「レアアース・ショック」を覚えている人もいるでしょう。2020年以降、一部のレアアースの価格は上昇しています。その要因としては、モーター用磁石などに使われるレアアースが、EV(電気自動車)や風力発電の普及で需要が増大していることに加え、中国による輸出管理の強化が影響していると言われています。今回の中国政府の動向をきっかけに、レアアースの供給懸念が再度高まる事態も十分に考えられます。そこで、今回は「レアアースフリー」関連銘柄に注目しました。