米空軍と炭素変換技術を持つTwelveは22日、共同で「E-Jet」と呼ばれるジェット燃料を製造することに成功したと発表した。航空業界は世界の二酸化炭素排出量の2.5%を占めているが、現時点でのEV技術では長距離飛行に対応できないため、航空業界ではEVとは別のアプローチが求められていた。E-Jetは大気中の二酸化炭素と水、電力を使って精製される合成燃料で副産物は酸素のみであるとしている(米空軍、Twelveの動画、Eenvironment+Energy Leader、Simple Flying、航)。
合成燃料の技術自体はこれまでも存在しているが、E-Jetでは石炭やバイオマスといった炭素廃棄物の触媒に依存せずに製造できる点が目新しい部分であるようだ。Twelveによれば、E-Jet生成に必要な水さえも大気中から得られるとしており、電力があれば補給なしにジェット燃料を生成することができるとしている。なおE-Jetでどいった触媒が用いられているかについては未発表となっている。
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