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「バウリンガル」から「にゃんトーク」まで、ペットが話している内容を理解するための技術というのは結構前から存在していました。精度の程はわかりませんが、それだけペットとの言語化された意思疎通を求めている人が多いということなんでしょうね。

でも、スコットランドにあるグラスゴー大学の研究者であるIlyena Hirskyj-Douglas博士と10歳のラブラドール犬 ザックは、もうちょっと能動的なコミュニケーションを求めていたみたい。そこで、ラップトップに接続されたセンサー搭載の小さなボール「DogPhone」を作ったんですって。わんちゃんがボール型電話を動かすと飼い主とビデオ通話ができる代物だそうですよ。

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Proc. ACM Hum.-Comput. Interact., Vol. 5, No. ISS, Article 494.

DogPhoneは、ペットの様子を把握するためのスマートガジェットとは一味違います。まだ商用目的ではありませんが、犬がテックを体験する方法を研究し、使いやすくするために作られたのだとか。

デバイスを試作するにあたって、Hirskyj-Douglas博士はYouTube動画の中で、2020年のコロナパンデミックによるステイホーム期間中に多くの犬が新しい家にもらわれていったことを受けて、ペットと犬のユーザーエクスペリエンスを向上させる研究をしようと思ったと話しています。

「私は自分の犬と、他の多くの犬のためにデバイスを作ってきました」とHirskyj-Douglas博士。「これらのデバイスは、犬に豊富な選択を与えるうえで重要だと考えています」とも話しています。

ただ、Hirskyj-Douglas博士は「とってもワクワクする」と語る一方で、ザックが決まった時間に電話をかけてこない日は「家で何か問題でも起こっているのではないかと不安になる」ようになったのだとか。

なんだか、相手の気を引きたくて頻繁に連絡していたのを一時的にやめてみる「恋の駆け引き」の罠に陥ってしまったみたい。こんなふうに不安になってしまうなら、やっぱりペットや家のようすを見せてくれるスマートホームの方が飼い主の心の平安は得られそう、かも?

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