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先日リリースされた『THE IDOLM@STER』(以下、『アイマス』)シリーズ イメージソング2021「VOY@GER」。『アイマス』シリーズの5ブランド(アイドルマスター、アイドルマスター シンデレラガールズ、アイドルマスター ミリオンライブ!、アイドルマスター SideM、アイドルマスター シャイニーカラーズ)からそれぞれ3人、総勢15人の“THE IDOLM@STER FIVE STARS!!!!!”が歌唱するこの曲は、これからの『アイマス』を感じる内容となっています。

同時に、もうひとつ注目なのが、楽曲と合わせて制作されたコンセプトムービー2021「VOY@GER」です。「アイドルマスター 16周年記念生配信 ~ 16th Anniversary P@rty!!!!! ~」配信番組内で制作が発表された際も、大きな話題となりました。

コンセプトムービーの監督を務めるのは、TVアニメ『THE IDOLM@STER』や劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』で監督・キャラクターデザインなどを務め、先日まで公開されていた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(以下、『シン・エヴァ』)では総作画監督・キャラクターデザインを務めた錦織敦史氏。

アニメーション制作は、『アイマス』シリーズのアニメを数多く手掛けてきたA-1 Picturesから新設分割した制作スタジオ・CloverWorksと、『シン・エヴァ』のスタジオカラーが担当。期待感たっぷりの豪華布陣に胸踊らせた人も多かったと思います。

そこで今回、アニメイトタイムズでは注目の映像作品を手掛けた錦織監督にインタビュー。企画がスタートした経緯から映像のこだわり、楽曲のこと、『アイマス』への思いまでたっぷり語っていただきました。

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久しぶりの『アイマス』で感じた新鮮さ

――錦織監督は以前、「ひとつの作品が終わるまでは次の仕事を受けない」といった趣旨の発言をされていました。今回も『シン・エヴァ』が一段落したタイミングで話が来たのでしょうか?

錦織敦史氏(以下、錦織):お話自体は前からいただいていました。でも、具体的な内容に関しては『シン・エヴァ』をやっている間はあまり考えられない状態で……。コロナ禍で最後は終わりが読めない状態になっていたのですが、それが落ち着き始めたのでそろそろ進めましょうという流れでしたね。

――話が来た時のことも含めて、コンセプトムービー制作に至った経緯を教えてください。

錦織:最初はCloverWorksに『アイマス』の5ブランドを集めた記念ムービーを作りたいとの提案があり、その流れで自分にやって欲しいと話が来ました。正直、物語のあるものは、これまで自分の関わった作品であったり、ほかのブランドのアイドルに関わることでもあるので難しいと答えたんです。でも、コンセプトムービーという形ならできるかなと。

ただ、絵柄は結構違いますし、自分があまり知らない新しいブランドもありましたので、慎重に考えました。『アイマス』の仕事はちゃんと納得して受けたかったですからね。でも、福島くん(※)から「錦織さん以外に振れない」と言われ、僕自身ほかの会社に長いこと出かけていたこともあって、もう1回CloverWorksの手助けをしたいなと思ったんです。

※CloverWorks執行役員・福島祐一氏。劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』、TVアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』、TVアニメ『アイドルマスター SideM』などでアニメーションプロデューサーを務めた。

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――慎重だったとのことですが、生配信で錦織監督の名前が出た瞬間、コメントやSNSの反応は期待感と信頼感で溢れかえっていましたよ。

錦織:その声を裏切らないようにしたいですね。昔の『アイマス』でありつつも、今の『アイマス』としての画面づくりや描写の仕方はやれるんじゃないかと。そこはひとつの挑戦だと思っています。

――ちなみに、生配信を見てちょっと気になったのですが、錦織監督は中村(繪里子)さんや今井(麻美)さんに「ごりたん」と呼ばれているのですね。それって最初からですか?

錦織:「ごりたん」は最初からではないですね。最初はみんな「ごりさん」だったと思うんですけど、どこかで飽きたんじゃないですかね(笑)。でも、いじってもらえるうちが花です。

――その生配信で「アニメ『THE IDOLM@STER』チームが再集結」と謳っていました。当時の人たちも結構そのまま参加しているのでしょうか。

錦織:そうですね。といっても、(A-1 Picturesから分社したCloverWorksは)『シンデレラガールズ』をやって『SideM』をやって、CMのお仕事も継続してやってきた会社ですので、TVアニメ『THE IDOLM@STER』だけじゃなく“『アイマス』シリーズとして関わってきてくれた人たち”、と捉えてもらえればと思います。もちろん、TVアニメ『THE IDOLM@STER』をやっていた人も結構な人数いますが、僕が中心となっていろいろな経験を積んできたスタッフたちとチームを組んだ形になりますね。

――錦織監督自身は2014年の劇場版以降、メインスタッフとして『アイマス』に関わるのは久しぶりになりますよね。

錦織:ノンクレジットで手伝っていたことはありましたが、きちんと(クレジットを出して)関わるのはそうなりますね。

――では、完全に外からではなかったにせよ、第三者的にブランドも増えた近年の『アイマス』の状況はどのように見ていますか?

錦織:どんどん広がっていくのはいいことだなと思います。僕がやっていた時の『アイマス』の空気感を引き継いで頂いている部分もありつつ、今の時代に合わせた形といいますか。例えば、『シャニマス』の絵柄は今までの『アイマス』の流れとはまた違う絵柄ところに挑戦している感じがしますし、そういう新しさは自分としても新鮮な目で見ています。

――『SideM』も新鮮だったのでは。

錦織:そうですね。身長差が最大で40cmぐらいあったので、こんなにも違うものなのかと描きながら感じました(笑)。歌に関しても、男性の声はこれだけの女性の中にいるとかえって立つんだと思いましたし、やったことのないことをやっている感覚が面白いです。

(C)窪岡俊之 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.