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急速に広がるデジタル化に対応しようと、企業の間で中途採用の枠を拡大する動きが相次いでいて、ITに精通した即戦力となる人材の獲得競争が激しくなっています。

このうち、IT大手の日本IBMはことしの中途採用の枠を、前の年の2.5倍にあたる1200人に拡大しました。

DX=デジタル変革に取り組む顧客企業が増えているため、AI=人工知能やセキュリティーなどの分野で高い専門性を持つ人材を採用しようとしています。

日本IBMの山口明夫社長は「IT企業に限らず、社会全体でデジタル人材の重要性が増している。中途採用も簡単ではなく、若い人への教育など企業や国が人材の底上げに取り組むことも重要だと思う」と話しています。


また、NECも今年度の中途採用の枠を前の年度より100人多い500人に、NTTデータも70人余り多い400人にする計画で、いずれもデジタル分野で即戦力となる人材を獲得するのがねらいです。

経済産業省によりますと、デジタルに精通した人材は2030年には45万人不足するという試算もあり、人材の獲得競争がますます激しくなることも予想されます。