スイッチサイエンスは9月28日、Conta規格に対応する2つのセンサーボード、「Conta産業用2軸デジタル加速度センサ IIS2ICLX 搭載」と「Conta産業用3軸デジタル振動センサ IIS3DWB搭載」の発売を同社ウェブショップにて開始した。
Conta規格とは、ブレークアウト基板同士の接続性を確保するために、フォームファクターやピン配列などの規約をまとめたもの。スイッチサイエンスが規定した。今回発売されたセンサーボードは、STマイクロエレクトロニクスの2軸加速度センサー「IIS2ICLX」を搭載し高精度の傾きセンサーなどが作れる産業用2軸デジタル加速度センサーと、3軸デジタル振動センサー「IIS3DW」を搭載した産業用3軸デジタル振動センサー。
「Conta産業用2軸デジタル加速度センサ IIS2ICLX 搭載」の概要
- 2軸加速度センサー「IIS2ICLX」搭載
- 入出力はI2Cバスインターフェース
- 割り込み出力端子あり
- I2Cスレーブアドレスは「6Ah」(7ビット表記)。ジャンパSJ1をカットして3.3V側につなげば「6Bh」にもなる
- 動作電圧:1.71V~3.6V
- 基板外形:2cm×2cm
- ピンヘッダー搭載
- 価格:6380円(税込)
IIS2ICLXの特徴
- 2軸リニア加速度センサー
- 選択可能な最大測定範囲:±0.5 / ±1 / ±2 / ±3g
- 超低ノイズ密度:15µg/√Hz
- 温度に対する優れた安定性(<0.075mg/℃)と再現性
- 内蔵の補正機能により温度に対する高い安定性を実現
- I2C / SPIデジタル出力インターフェース
- 低消費電力:0.42mA
- 外部センサーからデータを効率的に収集するセンサー・ハブ機能
- 最大3KBのスマート組込みFIFO
- プログラム可能なハイパスおよびローパス・デジタル・フィルター
- AIアルゴリズムを集積し、システム・レベルで消費電力を低減するプログラム可能な機械学習コア
- 加速度センサーと1つの外部センサーから得たデータを処理するプログラム可能なステート・マシン
- 幅広い動作温度範囲:-40℃~+105℃
- 温度センサー内蔵
- 電源電圧:1.71V~3.6V
「Conta産業用 3軸デジタル振動センサ IIS3DWB 搭載」の概要
- 3軸デジタル振動センサー「IIS3DWB」搭載
- 入出力はSPI
- INT1とINT2の2つの割り込み端子を基板上に用意
- 動作電圧:2.1V~3.6V
- 基板外形:2cm×2cm
- ピンヘッダー搭載
- 価格:3960円(税込)
IIS3DWBの特徴
- 3軸デジタル振動センサー
- 選択可能な最大測定範囲:±2g / ±4g / ±8g / ±16g
- 超広帯域 / フラットな周波数特性:DC~ 6kHz(±3dBポイント)
- 超低ノイズ密度:3軸モードで最小75µg/√Hz / 1軸モードで60µg/√Hz
- 温度および機械的衝撃に対する感度の高い安定性
- 広い動作温度範囲:-40℃~+105℃
- 低消費電力:1.1mA
- SPIシリアル・インターフェース
- 選択可能なカットオフ周波数を備えたローパス / ハイパス・フィルター
- ウェイクアップの割込み / アクティブ – 非アクティブ / FIFOしきい値
- 組込みFIFO:3KB
- 温度センサー搭載
- 電源電圧範囲:2.1V~3.6V
- 小型パッケージ:LGA 2.5×3×0.83mm 14リード