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世界的な半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクスは2021年11月26日、トリプルバンド測位に対応した車載用シングルチップGNSS(全地球航法衛星システム)受信IC「STA8135GA」を開発したと発表した。先進運転システムで求められる高精度の測位情報を取得でき、トリプルバンド受信によるRaw Data出力ができる測位エンジンを搭載した車載用シングルチップGNSS受信ICは業界初となる。

STA8135GAはBGAパッケージで大きさは7×11×1.2mm。現在はサンプル出荷で、2022年前半にAEC-Q100に完全準拠し、量産開始を予定している。

トリプルバンド受信は、複数の衛星システムからの信号を同時受信でき、高層ビルや樹木など障害物に遮られるような受信環境下でも高い性能を発揮する。このため、測量や地図作成、スマート農業など、最小限の補強データでミリメートル単位の精度が要求されるアプリケーションで使用されているが、従来の受信機はシングルチップ品と比べると相対的に大型かつ高価なチップセットやモジュールという形態だった。

今回開発されたSTA8135GAはトリプルバンド受信による高性能を有しながら、利便性に優れた小型パッケージを実現。STA8135GAによるRaw Dataを用いて、ホストシステムは、PPP(高精度単独測位)やRTK(リアルタイムキネマティック)といった高精度の測位アルゴリズムを実行できる。

ダッシュボード搭載ナビゲーションシステムやテレマティクス機器、スマートアンテナ、V2X通信システムに加え、船舶用ナビゲーションシステムやドローンなどさまざまな機器に搭載することで性能の強化を図れる。

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プレスリリース

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