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トヨタのグループ会社で自動車部品や軸受などの製造を手がけるジェイテクトは2021年11月26日、従来の製品に比べて寿命が約2倍長い耐食性軸受「コロガードプロベアリング-LS」を開発したと発表した。高機能フィルム製造装置などに用いられる軸受で、四国工場(徳島)や亀山工場、グループ会社のダイベアで生産する予定。高機能フィルムや液晶、有機ELのメーカー、製造装置メーカーを対象に年間1億円の売り上げを目標にしている。

新製品は内輪と外輪の軌道輪に高い耐食性を持つステンレス鋼を採用し、摩耗の深さを従来品に比べて約75%低減。軸受の寿命を約2倍に伸ばすことが期待される。これによって、軸受の交換回数を減らし、ランニングコストを低減できる。

一般的に防錆油を使えない環境では、さびを防止するためにマルテンサイト系ステンレス軸受が使用され、水や溶液など腐食性がより高い環境では析出硬化系ステンレス鋼が用いられる。しかし、析出硬化系ステンレス鋼は通常の軸受用ステンレス鋼に比べ、耐食性は高い一方、硬度が低く摩耗しやすいという欠点があった。このため、使用条件によっては短い周期で軸受を交換しなければならなかった。

同社はこの新製品によって、「2030年までに天然資源の持続可能な管理および効率的な利用を達成する」としたSDGsの目標達成に貢献できるとしている。

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プレスリリース

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