日本取引所グループ(JPX)は29日、2021年の国内株式市場への新規株式公開(IPO)件数が前年より35社多い137社になるとの見通しを発表した。2年連続の増加で06年以来15年ぶりの高水準となる。新型コロナ流行により、上場を今年に延期した企業が多いことが要因という。
東京証券取引所の新興企業向け市場、マザーズへの上場は94社になる見通しで、市場開設以来最高になる。初値に基づく時価総額は、10月に東証1部に上場した医療機器を手掛けるPHCホールディングス(東京)の約3837億円が最大だった。
業種別ではコロナ危機以前からIT関連の上場が活発という。