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インド由来の新型コロナウイルス変異株「デルタ株」の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 東京都は29日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開き、専門家が都内の入院患者数は6月下旬からの1カ月で倍増の3千人近くに上り、「医療提供体制の逼迫が始まっており、危機的な状況になりつつある」との見解を示した。現在の増加ペースが続いた場合、東京五輪閉会後の8月11日時点で直近7日間を平均した1日当たりの感染者が4532人に上るとの試算が示された。

 28日時点での7日間平均は1954.7人。国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は「これまで経験したことのない爆発的な感染拡大に向かっている」と強調した。