公立学校の校長や教頭など管理職に占める女性の割合は今年度、初めて2割を超えましたが、都道府県によって差が大きく管理職の働き方改革が課題となっています。
文部科学省の調査によりますと、全国の公立学校で校長や副校長、教頭を務める女性はことし4月時点で1万4357人と昨年度から865人増え、管理職に占める女性の割合は21.1%と初めて2割を超えました。
都道府県別では、高いところで
▽石川県が37.7%
▽広島県が35.6%となっていますが
低いところでは
▽北海道と福島県が9.5%
▽長崎県が10.6%などと
地域により差が開いています。
学校別の内訳をみると、校長に占める女性の割合は
▽小学校は23.4%
▽中学校は8.6%
▽高校は8.4%で
中学校や高校では1割を切っています。
国立女性教育会館の調査では、管理職になりたいと答えた教員は
▽男性は29%でしたが
▽女性は7%にとどまっていて
なりたくない理由として責任や労働時間が増し家庭との両立が難しくなると答えた人が男性より多かったということです。
担当研究員は「女性管理職が徐々に増えてはいるものの子どもたちへの影響が大きい学校現場で性別による役割分担を植え付けかねず、管理職の働き方改革を進める必要がある」と話しています。