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アメリカのブリンケン国務長官は、訪問先のインドでモディ首相などと会談し、中国に対抗するためアメリカが重視している日本とアメリカ、オーストラリア、インドの4か国でつくる枠組みでの協力を深めていくことなどを確認しました。

アメリカのブリンケン国務長官は28日、インドの首都ニューデリーで、モディ首相やジャイシャンカル外相と相次いで会談しました。

記者会見した両外相は、日本とアメリカ、オーストラリア、インドの4か国でつくる「クアッド」と呼ばれる枠組みでの協力を深めていくことや、アメリカ軍撤退後のアフガニスタンをめぐり、和平に向けた協議を推進することを確認したとしています。

さらにブリンケン長官は、新型コロナウイルスのワクチンの供給網整備などのためにインドに対し、日本円で27億円余りの追加支援を行うことを明らかにしました。

一方、中国がクアッドへの反発を強めていることについて、ブリンケン長官は「軍事同盟ではなく、国際的なルールや価値観を強化するためのものだ」と述べたほか、ジャイシャンカル外相も「4か国での協力は不思議ではない。自分たちの利益、世界の利益になることをするのがクアッドだ」と述べました。


中国に対抗するためクアッドを重視しているアメリカのバイデン政権は、この枠組みでは初めてとなる対面での首脳会合をことし秋にワシントンで開催することを目指していて、今後、調整が本格化するものとみられます。