もっと詳しく

「人心掌握」とは、相手の気持ちをしっかりと掴むことを指しますが、友人関係や恋愛関係、ビジネスシーンなど、どんな場面でも「人心掌握」を可能にできたら嬉しいものですよね。どうすれば、相手と良い関係を築いて心を掴むことができるのでしょうか。ここでは、「人心掌握」を可能にする方法について紹介していきます。

【目次】
・「人心掌握」ってどういう意味?
・「人心掌握」の方法
・「人心掌握」の事例
・「人心掌握」の言い換え表現
・最後に

「人心掌握」ってどういう意味?

「人心掌握」という言葉は、あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、皆さんは意味をご存じですか? この言葉は、人の心をがっちりと掴むことを指す四字熟語になります。友人関係や恋愛関係、ビジネスシーンなど、どんな場面でも相手の心を掴むことができたらいいですよね。

本記事では、「人心掌握」の意味や読み方、また「人心掌握」の方法や、具体的なシーンについて解説していきます。ぜひ、参考にしてくださいね。

読み方と意味

「人心掌握」とは、<じんしんしょうあく>と読み、意味は、「他人の心を意のままに操ること」「自分が意図した方向へと他人を誘導すること」です。「人心」とは人の心、「掌握」とは、「手の中に握り持つこと」「自分の意のままに使いこなせる状態にしておくこと」という意味が含まれます。

「人心掌握」は、ポジティブとネガティブの双方の意味を持ち合わせる言葉です。自分の意のままに、相手をコントロールするという悪い行いに対しても使うことができます。

(c)Shutterstock.com

「人心掌握」の方法

では、どのようにすれば、「人心掌握」が可能になるのでしょうか。その方法について解説します。

1:相手の話の速度に合わせる

誰かと会話をしている時は、相手の話す速度に合わせて話してみてください。自分よりも速いスピードで、ワーッと話されると少し圧倒されてしまいますよね。人は同じテンポで会話をすると、安心感を得られやすくなります。

2:相手の行動をよく観察する

相手の行動や態度を観察することも大事なポイント。行動や態度から、相手の心の動きを読み取るヒントが得られるためです。相手の表情や声のトーンなど、細部にまで注意を払っておけば、相手の心理状態をすぐに推察し、それに応じて対処することができます。

特に相手が普段よりも元気がなさそうであれば、「元気ないね、何かあった?」と声をかけてあげたり、何か嬉しそうな表情であれば、「良いことがあったの? よかったら聞かせて!」と話しを聞いてあげたりすると、あなたへの信頼感はグッと上がるでしょう。

ここで気を付けたいのは、あまり詮索するような聞き方はしないこと。かえって相手が警戒し、距離を置かれてしまう場合があります。

3:秘密を共有する

他人に知られたくないことは、誰しも一つや二つあるもの。そんな秘密を共有することで絆が生まれ、相手との距離がグッと縮まった経験などはありませんか? 特に恋愛関係において、好意を寄せる相手ともっと近くなりたいと思っているのであれば、ぜひ、二人だけの秘密を共有してみてください。

(c)Shutterstock.com

「人心掌握」の事例

「人心掌握」を上手に活用した成功事例を解説します。恋愛やビジネスシーンなどにも応用がききますので、ぜひ、参考にしてくださいね。

1:言葉の繰り返し

自分が好意を寄せる相手と、もっと親密になりたいのであれば、「言葉の繰り返し」という「人心掌握」術を使うことをオススメします。これはつまり、相手の発言を、あなたが繰り返し言うのです。

例えば相手が、「この間嫌なことがあってさ」と言ったら、あなたは「嫌なことがあったんだ、どうしたの?」と返す。「ちょっと仕事で失敗をしてしまって」と言われたら、「仕事で失敗しちゃったんだ… 何が原因だったの?」と、要点をおさえて自然と繰り返してみてください。

すると相手は、「あ、この人は自分の話をちゃんと聞いてくれている」と安心感を持ちやすく、あなたに対する信頼度や好感度がグッと高まり、距離が縮まるでしょう。

この手法は「バックトラッキング」と言われ、相手の仕草や行動を真似することを、「ミラーリング」と言います。心理学の分野において、よく使われる言葉です。

2:適宜、相手を褒める

ビジネス上の上司と部下の関係においては、「相手を褒める」ことが効果的です。いつも怒っていたり、長々と説教をする上司よりも、適切なタイミングで褒めてくれる上司の方が、部下にとっては親近感や安心感を感じやすいものですよね。

ここでのポイントは、叱ってばかりいても褒めてばかりいてもダメで、怒るときは一気に、褒めるときは小出しにするという手法です。叱る場面では、怒る方も怒られる方も精神的にストレスを感じます。ですので、言うべきことを端的に伝え、怒った後は悪い雰囲気を引きずらないようにしましょう。

逆に褒めるときは、気づいた時点でちょこちょこ小出しにして褒めるようにしてみてください。人は怒られた記憶はなかなか消えませんが、褒められたことは意外と忘れやすくなるもの。ですので、繰り返し何度も褒めることで、相手に良い印象を抱かせ、良好な関係を徐々に築くようにしてください。

(c)Shutterstock.com

「人心掌握」の言い換え表現

「人心掌握」を別の言葉で言い換える場合は、「人の扱いが上手い」「人の使い方に長けている」などと表現できます。また、「相手の懐に入る」という言葉があり、意味は「相手に気に入られて、良い関係を築く」ということ。「懐に入るのが上手い」というフレーズは、「相手の心を掴むのが上手」という意味の言い回しです。

最後に

「人心掌握」とは、相手の気持ちをしっかりと掴むこと。これは、恋愛関係からビジネスシーンまで、幅広く活用できる大事なスキルです。身につけておけば、お互いの気持ちが近づき、周囲の人間関係が円滑になるでしょう。

「人心掌握」を可能にする方法は上述した通りですが、相手を意のままに操るという意味では、悪い行いになってしまう場合もありますので、その点も覚えておいてください。「人心掌握」を上手に活用して、お互いが心地良い関係を、ぜひ築いてくださいね。