ある日唐突に、カイザーの自宅にスーツ姿の3人の男たちが現れた!
「あなたにぜひ、今度の衆議院選挙に我が新党アナルから出馬してほしい!」
カイザーに案内されたリビングで、男たちは床に額をつけた。
「ちょっと待ってください、何をいきなり・・・」
「あなたが日々、平和のためにゲット・インしている事は常々承知。
その魂を国政のために使っていただきたい!」
カイザーの表情が一変した。なぜその事を?
「な・・・何のことでしょうか、私にはさっぱり・・・」
「隠さなくとも、全て調べさせていただきました。尻穴皇帝アナルカイザー」
頬に汗するカイザー。男たちは続けた。
「是非、新党アナルから!熱き男たちの幸福の実現のために!」
「一緒に、国政にアナル旋風を巻き起こしましょう!」
「カイザー、アナル・ゲット・イン!」
男たちの気迫のこもった念押しに、カイザーはたじろぐ。
「し・・・しかし・・・」
しかしカイザーは、ぐっと足を踏みしめ、魂の声を絞り出す。
「しかし私は、ノンケです!」
「なっ!!?」
カイザーが放ったその一言に、男たちに戦慄が走った。
「まずいな・・・」
帰りの車中で、男たちは渋い顔で話し合っていた。
「ああ、いけない。あの尻穴皇帝がよもやノンケとは・・・絶対にあってはならないことだ」
「何とかしなくてはな・・・」
休日に町を散歩していたカイザーは、急に生理現象に襲われ、近くの公園に駆け込んだ。
ふと見ると、公園のベンチに、ツナギの作業服姿の1人の若い男が座っていた。
目があった瞬間、突然その男はカイザーの見ている前でツナギのホックを外しはじめた・・・!
「やらないか」
「・・・・・・・」
そういえばここは、ハッテン場のトイレがあることで有名だった。
カイザーは目をそらし、何事もなく立ち去ろうとした。
すると後ろから足音が。カイザーは振り返らず、早足で歩いた。
逃げるカイザー、追うツナギの男。そう、その男こそ、
カイザーを政界に引き込むための、新党アナルが放った刺客。
はたしてカイザーは、新党アナルの甘美な罠から無事脱出できるのだろうか・・・!