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東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、大会での新型コロナ対策や感染状況について専門家会議に報告し、今後、全体状況についてまとめていく考えを示しました。

大会組織委員会は感染症の専門家やスポーツドクターなどで作る専門家会議を設置して助言を求めてきましたが、28日は組織委員会から大会で行った対策や海外からの来日などに関する感染状況を報告しました。

それによりますと、海外から来日した選手や関係者は、大会を通じて5万4250人で、空港での検査で陽性と判明したのは55人、陽性率は0.1%で大会前の試算を下回ったということです。

海外から来日した人のうち、入院したのはオリンピックの期間中に2人、パラリンピックの期間中に3人の合わせて5人でした。

また、オリンピックのアーティスティックスイミングでギリシャ代表の選手や関係者、合わせて6人の感染が確認されたことについて、組織委員会は「入国する際の飛行機で感染した可能性が高いとみられ、少なくとも選手村や会場で広がったクラスターはなかった」と報告したということです。

専門家からは、陽性率が低く抑えられたことなど評価する意見が出されたということで、組織委員会メインオペレーションセンターの中村英正チーフは今後、全体状況についてまとめていく考えを示しました。