リモートシェフに玉井さんが出ると知って、リモートシェフがどういう番組かを調べた。
かつて料理の鉄人とかカノッサの屈辱を手掛けた小山薫堂氏提案の新時代の料理対決番組とのこと。
対決するのは有名シェフだが、作るのはクッカーと呼ばれる料理人ではない人。
それもクッカーは一人、同じ人。
シェフは基本クッカーに指示するだけ。
つまりは説明能力の勝負なのだ。
そしてそのクッカーが玉井さん。
この時点で神番組を確信した。
BSフジは初めてチャンネルを合わせるかもしれない。
もちろん録画はしているが基本推しの出る番組はリアタイで。
まずは軽くプロフィールの紹介の後、本人コメント。
料理ができるイメージのないグループだが、少しでもそれを覆したいと。
しかし30分だったら何も作らないと軽く一笑い取る。
(だが小山薫堂氏にはそんなこと言ったクッカー初めてと少々驚かれる)
強いて言えばチャーハンと。
画面には手料理の写真が。
うまそうだ。
対決するシェフは、南青山Mimosaの南俊郎シェフと、恵比寿マンサルヴァの高橋恭平シェフ。
中華vsイタリアン。
両シェフの用意したレシピ等はサイトをご覧いただくとして。
ここでは玉井さんの奮闘ぶりをとくと。
その前に、この番組出演を知った時点でなぜ神番組になると思ったか。
それは玉井さんの強みを活かせると思ったから。
そして玉井さんの強みとはなにか。
それは「適応力」だ。
とにかくその場に合わせて遺憾なく力を発揮できる能力だ。
そしてその適応スピードがまたエグいほど早い。
レスポンス半端ないのだ。
もしこの番組がレシピを見て自分で作る趣向だったら、そこそこだったかもしれない。
でもここは反射型。
まさに玉井さん向きの恰好の舞台だった。
実際玉井さんのクッカーぶりは予想を遥かに超えてきた。
彼女のスペース把握力とバランスはノフの知るところであり、今回もその力は遺憾なく発揮された。
とにかく調理スペースがとっちらかないのだ。
例えば食材の包装ゴミや包丁使ったあとの細かな切り屑などを、手早く片付ける。
そうすることで常に不要なものがない状態が保たれる。
だから次の食材や調味料が手早く見つけ出せる。
そして指示に対するレスポンスの速さと的確さ。
打てば響くのだ。
最初の指示で響かない場合でも、そこで必要なポイントを即座に察し、聞き返すのだ。
例えば南シェフに水菜?を切ってと指示される。
すると即座に全部使いますか?と返す。
3分の1ほどと答えが返ってくる。
とこんな具合。
一番感心したのは、間違わないこと。
時間がなくて焦ると、例えば食材や調味料を間違ったり、手順を飛ばしたり。
なんなら包丁で指を切っちゃうかもしれない。
でも玉井さんは間違わない。
料理に必要な基本的な所作に迷いと無駄がない。
決めたらそこからが早い。
優柔不断が欠点というが、それは自分で決める時の話で、人への応答は別。
だから見てて小気味いい。
楽しいし、楽しそう。
これは多分審判も指示するシェフもひいては番組に関わる人みんなそうだった気がする。
そしてそれこそがアイドルなのだ。
アイドルの持つ力なのだ。
番組が終わったあと、他3人のメンバー出演の声も多かった。
もちろんそれなりに楽しいだろうが、多分番組の趣旨変わってきちゃうかも。
このコンセプトならやはり玉井さんなのだ。
画になるのは。
何よりこの番組に玉井さんが呼ばれた経緯、これはぜひ知りたいものだ。
アーカイブが無料で見れるのでぜひ見て欲しい。