もっと詳しく

田舎暮らしの頼れる相棒、チェンソー。薪作りや枝打ちなど日々の仕事を能率的にこなすには欠かせない道具だが、価値はそれだけにとどまらない。もっとクリエイティブなDIYを楽しませてくれるし、じっくり大切に整備するほどに愛着を感じさせてくれる味わい深い機械でもある。そんな素晴らしきチェンソーライフに誘ういくつかのノウハウを紹介しよう。

今回は、丸太の輪切りを天板にしたワイルドなテーブルを作ってみよう。脚もやっぱり丸太から切り出した角材。天板裏面のホゾ穴に脚を豪快に叩き込めば、シンプルでいて存在感抜群のテーブルのできあがりだ。

 

Step 1 材料を切り出す

丸太から天板材と脚材を切り出す。一般的な木工のように緻密で繊細な作業は無用。ざっくりとした木取りでOKだ。

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます








 

Step 2 脚材と天板材を加工して組み合わせる

脚材、天板材をそれぞれ加工し、ホゾ組みする。ホゾ組みといっても、やはり緻密な作業は必要なし。現物合わせでガンガン組み立てていく。

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます












 

 

Step 3 各部を仕上げる

脚の長さをそろえ、各部を面取りすれば完成。どれくらい面取りするかは好みで決めればいい。

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます







 

チェンソー木工にはカービング用のガイドバーが有効

チェンソーで丸太に彫刻するチェンソーカービング(またはチェンソーアート)には、カービングバーと呼ばれるガイドバーが使われる。先端が細く、微妙な加工に適したガイドバーだ。この特集では、ホゾ穴を掘るときのみカービングバーを使っているが、サインボード作りなどにおいてもカービングバーのほうが使いやすいだろう。

一番手前がカービングバー(12インチ)。真ん中が18インチ、奥が25インチのノーマルガイドバー。製材に使うなら長いガイドバーのほうが幅広く活躍する

 

栗田さんが最近手がけたチェンソーアート作品。このような繊細な加工はカービングバーでなければ無理だ

写真◎門馬央典

栗田宏武 Hiroaki Kimura

カナダで開催されるチェンソーカービングチャンピオンシップで3年連続チャンピオンに輝いた経歴を持つ、国内チェンソーアーティストの第一人者。