トヨタ自動車が29日発表した8月の世界生産は、前年同月比16.2%減の53万1448台だった。東南アジアの新型コロナウイルス感染拡大による部品調達難や半導体不足による減産が響き、1年ぶりに前年実績を下回った。部品供給網の不安定化で9月以降は減産がさらに拡大する見通しで、トヨタは試練に直面している。自動車業界は裾野が広く、日本経済にも打撃となりかねない。
8月の減産規模は当初計画比で約20万台。内訳は海外が15万台、国内が5万台。9月の減産規模は43万台で計画からほぼ半減、10月は33万台で4割減になる見込みだ。