ソニーモバイルの2021年フラッグシップ、と言えば初夏に発売されたXperia 1 IIIおよび秋に発売のXperia 5 III。
いずれのモデルもXperia 1/5シリーズに入ってから3世代目ということで、かなり完成度は高いという印象ですが、価格.comでのユーザー評価をみると総合の満足度で結構大きな違いがあることに気づきました。
Xperia 1 IIIの満足度評価(11月30日時点)↓
Xperia 5 IIIの満足度評価(11月30日時点)↓
総合的な満足度で5点満点中0.6ポイントの差となっており、これは「兄弟モデル」としては結構大きいという印象。
また、Xperia 5 IIIでは星5つもしくは4つの評価をしているユーザーが93%に達するのに対し、Xperia 1 IIIでは74%となっています。
ボディやディスプレイサイズを除くと「ほぼ同スペック」の両機種ですが、何がこの違いを生んでいるのでしょう。
バッテリー評価の差が機種評価の差
一方、項目別の評価を見てみると:
Xperia 1 IIIの項目別評価(11月30日時点)↓
Xperia 5 IIIの項目別評価(11月30日時点)↓
ご覧のようにXperia 1 IIIと5 IIIで評価の差が目立つのは「バッテリー」でXperia 1 IIIの電池持ちは平均よりもかなり低くなっているのに対し、Xperia 5 IIIはかなり高め。
確かに、Xperia 1 III vs 5 IIIのバッテリー持ちは海外の大手サイトの評価でもかなり大きな差が出ています。
ご覧のように、GSMArenaの評価では両さやのバッテリー持ちには2割以上の差。
特に動画再生ではさらに大きな差がでており、確かに体感でもこれくらいの差はあるように感じます。
Xperia 1 IIIとXperia 5 IIIはディスプレイサイズだけでなく画面解像度にも違いがある(4K vs FHD+)にもかかわらずバッテリー容量は同じ(4500mAh)なので、この程度の違いが出るのはある意味「当たり前」とも。
なお、「操作性」についても結構大きな差がついていますが、これはサイズの大きいXperia 1 IIIの評価が低くなるのはある意味当たり前で、画面サイズとのトレードオフとも言えます。そういった意味では特に気にするようなことではないように思えます。
つまり、Xperia 1 IIIとXperia 5 IIIの評価の差は「サイズ」といった好みの問題を除き、基本的にはバッテリー持ちの差、ということに。
そしてその原因がやはり4Kディスプレイにあることは間違いないでしょう。
ちなみに次世代Xperia 1 IVではディスプレイが一新され、省電力性能に優れたLTPOディスプレイが搭載されるという噂もあります。
そうなればXperia 1の4Kディスプレイの最大の課題、バッテリー消費もだいぶ改善されるのかもしれませんね。
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