人騒がせなYouTuberが後を絶たない。ほんの少し前は“迷惑系”と呼ばれる連中が世間を騒がせていたが、今では人気YouTuberと呼ばれる顔ぶれまで、再生回数を稼ぐためとはいえ、安直なドッキリ企画で批判を浴びる始末。もう少しまともにやってはくれまいか。
緊急事態宣言下の6月18日、人気YouTuber31人が東京都内の飲食店で深夜にどんちゃん騒ぎをした問題は、いまだにさまざまなところで尾を引いている。パーティー会場に店を提供した水溜りボンドのトミーは、閉店することになった。
今回の騒動にメンバーが参加していた3人組YouTuber、えびすじゃっぷは14日、「チャラい友達がエイズに感染しました」というドッキリ企画を投稿し、批判を浴びている。
「えびすじゃっぷは取り上げる内容に配慮が欠けていると言わざるを得ない。ネット上での反応も『不謹慎』というものが多い。特に病気をネタにするのは、実際にその病気で苦しんでいる人がいるわけですから」と芸能ニュースサイトの編集者は指摘する。
「先日の深夜パーティーの件でも、パーティーに参加するのは自己責任と発言してひんしゅくを買いました。それで万が一、感染した場合、医療機関の世話になるわけで、自己責任ではとどまらない話です。一聴すると正論のように聞こえますが、考え方の甘さがにじみ出ています」と続ける。
さらには、人気YouTuberユニットのスカイピースは15日に公開した“解散ドッキリ”動画を巡って、スーパーチャット(投げ銭)をした視聴者に対して返金対応をすることを発表。
「ネット上では、解散を本気にする視聴者も少なくなく、それに対する投げ銭だけに返金することになったようです。対応が迅速かつ真摯だったため、逆に評価を高めていますが、人騒がせなネタでした」とは週刊誌記者の弁だ。
「YouTuberにとって、どれだけ長く視聴してもらえるかが重要です。しかし、それだけの内容のコンテンツをたびたび投稿できるわけではありません。すると、どうしてもいかに数多く更新するかということになり、コンテンツの内容は二の次になりかねないのです。安直なドッキリ企画はそうしたところから出てくるのでしょう」と先の週刊誌記者は指摘する。
バラエティー番組でもドッキリには賛否があるほどなのに、YouTubeも早くもネタ切れなのか。