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石油ファンヒーターなどの製品を販売しているダイニチ工業は26日、日本初の「熱電発電システムを用いた自律ロボット」を開発したと発表した。このロボットに使用されている熱電発電システムは国立大学法人東京大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、株式会社KELKと共同で開発をしたもの(ダイニチ工業リリース)。

カセットボンベを燃料としており、触媒燃焼を用いた高効率熱電発電システムによってロボット本体を駆動させる。同システムの発電量は70Wと国内でも最高レベルだとしている。カセットボンベ2本搭載でおよそ6時間、8本搭載でおよそ24時間の駆動が可能になるという。9月に行われるシステム改良時には、カセットボンベ8本搭載時に80時間の駆動が可能になるとしている。

26日に福島県双葉郡大熊町で実地走行テストを実施、1.8kmの道路をおよそ1時間20分かけて自走した。自律ロボットは社会インフラ保全や災害対応、福祉用途などの利用が期待されているが、稼働時間が短い問題があり、この研究はその問題をクリアするために行われているという。

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