トヨタ スープラMK4(A80)は、日本のスポーツカーの最高峰の1台だ。しかし自意識過剰なオーナーが、そのトヨタ スープラMK4を、見せびらかしながら爆走中に、本当に恥ずかしい事故をおこす。ほとんどクラッシュ状態だ。そのシーン、ご興味があれば、動画でどうぞ
YouTube上で、スポーツカーなどの走行動画を観るのは、高人気の流行と現象になっている。
そこには、アスリートとチューンドカーの、まさにこのようなシーンのコンテンツが数え切れないほどある。
その背景を見ると、ほとんどのドライバーは、エンジン音やドリフトで視聴者を感動させるために、自分のクルマを思いっきり走らせている。
しかし、残念なことに、この「トヨタ スープラMK4」のように、事故や恥ずかしい衝突も頻繁に起きている。
ドライバーは、加速中に、スポーツカーのコントロールを失い、あやうく大クラッシュするところ、かろうじて草むらに着地した。
その様子は撮影され、YouTubeにアップされた。
幸いなことに、ダメージは最小限のようだ
この事件はイギリスで起きた。
映像では、「スープラ」が雨で濡れた道路に入り、フルスロットルで走る様子が映っている。
ウェイストゲートバルブの音と排気音が鳴り響く中、ドライバーはエンジンをリミッターまで踏み込み、「スープラ」は後輪を回転させながら前に飛び出していく。
いずれにしても、「2JZ GTE」の直列6気筒の標準的な330馬力以上のパワーがここでは得られているはずだ。
そして、ここまではまだすべてがうまくいっている。
しかし、数メートル走ったところで、道路上のバンプ(突起)が原因で、車がスピンし、反対車線に出て、左フロントが草むらに流れ込んでしまう。
最後に、180度回転した後、車は荒々しく停止する。
幸い、「スープラ」はそれほど大きなダメージを受けていないようだ。
おそらく、リムとフロントエプロンがわずかに破損しているだけだと思われる。
しかし、その行為はとても恥ずかしいものだ。
しばらく待っていると、ドライバーは振り返って走り去って行ったが、明らかにショックを受けているようで、シフトチェンジに問題があったようだ。
MK4スープラの価格は爆発的に上昇中
この意味を十分に理解するためには、90年代の日本製スポーツカーの価格が近年、爆発的に上昇していることを知ることが重要だ。
特に、「日産スカイラインGT-R(R34)」、「初代ホンダNSX」、「トヨタスープラMK4」の値段が大きく跳ね上がっている。
状態がよく、走行距離が少ない個体であれば、10万ユーロ(約1,300万円)を超えることも珍しくなくなっているのが現状だ。
このような状況の中で、見せびらかしのためのポーズをとるという行為は、二重の意味で愚かな過失だと言えよう。
Text: Moritz Doka
Photo: @youtube/scootsupercars