千葉県は、新型コロナウイルスに感染し1人暮らしの自宅で療養していた20代の男性が死亡したと発表しました。
千葉県によりますと、県内で1人暮らしをしていた20代の男性は今月中旬に40度の発熱があって医療機関を受診し、16日にPCR検査で陽性と判明しました。
翌日の17日、医師が電話で男性に検査結果を伝え、症状を聞き取りましたが、体調に大きな変化はなく基礎疾患もなかったため、「入院の必要がない」として自宅での療養と判断したということです。
しかし18日になって別居している家族から「本人と連絡がとれない」と消防に通報があり、救急隊が自宅を訪れたところ、男性が死亡しているのが見つかりました。
死因は新型コロナによる肺炎の疑いだということです。
県によりますと自宅療養者には保健所が連絡を取って症状や基礎疾患の有無などを確認し、血液中の酸素の値を計るパルスオキシメーターが配付されますが、この男性は感染の確認から死亡までの期間が短く、保健所から最初の連絡ができていなかったということです。
これについて千葉県疾病対策課は、「当時は特に感染者数が急増し、保健所の業務がひっ迫している最中でこの男性の場合は軽症で重症化のリスクも低かったことから優先度を下げて対応していた。今後は感染者と速やかに連絡をとれるよう努めていきたい」としています。