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2021年7月30日、韓国・中央日報によると、韓国で東京五輪の地上波テレビ中継に批判的な声が上がっている。不満を示しているのは特に若者で、「相手選手をけなしたり、ジェンダー差別発言をしたりするなど、古くさい方式で行われている」と指摘されているという。

記事によると、若者が特に問題視しているのは、25日に行われたアーチェリー女子団体戦での発言。韓国代表が金メダルを獲得した直後に、MBCの取材チームは「韓国美女の夢が現実となった」「氷姫が笑い、女戦士が笑う姿が非常に良い」などの表現を使用した。また、同じ日の卓球女子ダブルスではKBSの取材チームが、58歳のルクセンブルク代表選手に対し「近所の隠れた名手」「キツネのように戦う」と述べた。さらに23日の開会式では、SBSの取材チームが、ランニングマシンで走るパフォーマンスをした外国人選手に「ホームショッピングのようだ」と述べた。

こうした発言に対し、若者は「ただでさえネット上にはセクハラや誹謗(ひぼう)中傷のコメントがあふれているのに、地上波放送の解説者がこんな発言をしたら火に油を注ぐことになる」「こうした発言は面白くもなく、むしろ古くさい」「外国人選手への失礼な発言も慎むべき」などと指摘しているという。

過去の五輪でも「28歳は女性としては高齢だ」「肌がつやつやしている」「女性選手が鉄の装備を扱う姿が印象的だ」などの発言が問題となっており、専門家からは「国際オリンピック委員会(IOC)のガイドラインでは人種や性別により差別してはならないと定められている」と警鐘を鳴らす声が上がっているという。

さらに、若者は「日本を極端に皮肉る中継」も問題視している。ある大学生コミュニティーには「日本の行動をいちいち皮肉るのは幼稚すぎる。逆の立ち場になって考えてみてほしい」などと訴えるコメントが書き込まれているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからも「行き過ぎた愛国は気持ちが悪い。ほどほどにしてほしい」「いくら嫌いな相手でも韓国は紳士的な言動をするべき。なぜメディアは国のレベルを下げようとするのか」など批判的な声が上がっている。一方で「何が問題なのか」「日本を持ち上げるよりはいい」「もっと気楽に楽しめばいいのに」「他の国も同じことをしている」「日本を皮肉る放送を見るのはむしろ楽しいよ」「まだまだ足りないくらい。日本にはもっと厳しくしていい。いまだに歴史に対する謝罪、反省がないのだから」など反論の声も多数寄せられている。(翻訳・編集/堂本)