Windows 10やWindows 11で、オプションの更新プログラムとして、ありえない程古い日付のドライバーが配信されるという問題が指摘されています。
例えば、1968年という日付の「INTEL – System」ドライバーが配信されていたようですが、MicrosoftのRaymond Chen氏が、何故このような現象が発生しているかを説明するブログ記事「You thought Windows drivers from 2006 were old, wait’ll you see the Intel drivers from 1968!」を公開しています(Windows Latest)。
同記事によると、Microsoftは互換性の問題を軽減するため、すべてのWindowsドライバーの日付を2006年6月21日に設定しています。これは、Windowsが提供するドライバが常に最後の手段として扱われ、より新しい日付を持つ各メーカー提供のドライバの後に使われるようにする日付ハックとのこと。
Intelも同じトリックを使っていますが、Intelの場合は、設立された1968年7月18日という日付を採用しているそうです。
Note: Intel(R) Chipset Device Software uses an unusual date for the devices it is targeting. The date 07/18/1968 is symbolic – Intel was founded that day. The reason this date is used is to lower the rank of Intel(R) Chipset Device Software.
This is necessary because it’s a supporting utility that should not overwrite any other drivers. Updating Intel(R) Chipset Device Software is not needed – do not worry if you don’t have the latest version.
Windows Updateは、日付を含む様々な要素でドライバーをランク付けします。ハードウェアIDと一致するドライバが複数存在する場合は、タイムスタンプの新しいドライバが自動的に選択されます。この段階でも複数のドライバが見つかった場合、ビルドのリリース日に一致するファイルのバージョン番号が最も高いものを採用します。
ドライバーの優先度を意図的に下げるために、このようなありえない過去の日付が採用されていると考えられます。