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部屋のテーマは「ムーディーな光の空間」。雰囲気たっぷりの光と音が空間を満たしている。

2021年11月5日に発売された『あつまれ どうぶつの森』の有料追加コンテンツ『ハッピーホームパラダイス』。本作では新人コーディネーターとなり、どうぶつたちが思い描く理想の別荘を内装から外観までトータルコーディネートします。

しかし、いきなりコーディネートと言われても、どこから手をつければよいのか迷ってしまうプレイヤーも多いはず。そこで、数回にわたって序盤で覚えたいコーディネートの基本テクニックを紹介します。いくつかのコツを意識してプレイするだけで、今よりワンランク上の別荘が作れるでしょう。

前回は家具のコーディネートについて紹介しました。第3回は照明と音響のコーディネートについてお届けします。

◆その照明は本当に部屋のムードに合ってる?

ライトの設定を開いたところ(画面左上)。照明の色や明るさを細かく決めることができる。

映画や演劇がそうであるように、同じ部屋でもその印象は照明と音響効果によってガラッと変わります。そこで今回はこの二つに注目したコーディネート術を紹介していきましょう。

部屋の照明は方向ボタンの上を押すたびに電球色、昼白色、消灯の順番で切り替わります。電球色(黄色い電球のアイコン)は明るさを抑えた温かみのある照明です。部屋がリラックスしたムードになるので、リビングなどを表現するのに適しています。

一方、昼白色(青白い電球のアイコン)は太陽光に近い自然な明るさの照明です。部屋が生き生きしたムードになるので、オフィスなどを表現するのに適しています。ゲームを進めるとこれにライトの設定が加わり、照明の色や明るさをさらに細かく決められるようになります。

普通は電球色と昼白色のどちらかを選べば問題ありません。しかし、特別な演出をしたいときは積極的に照明を活用してみましょう。あえて部屋の照明を暗くして家具から漏れる光を目立たせたり、森や海が描かれた壁紙とセットで部屋全体を緑や青の光で満たしたりと、応用しだいで表現の幅が広がります。

◆部屋の照明を抑えれば家具の放つ光を最大限に活用できる

ジャグジー、スライムランプ、キャンドルといった家具はすべて光源としての役割を果たす。

部屋の照明がすべてではありません。家具の中には光を出すものがたくさんあります。光源として働く家具を使いこなせば、部屋のムードを高めるのに一役買ってくれるでしょう。

光源になる家具の代表格は明かりです。名前にランプやライトが入っているのが特徴で、置いた場所の近くを明るくしてくれます。

天井から吊るす照明器具にも同様の効果があります。周り全体ではなく特定の方向だけを照らしたいときは、スポットライト、グランドライト、ステージライトを使いましょう。揺らめく明かりが欲しいときは、焚き火や松明、キャンドルといった炎を出す家具が有効です。色のついた炎を吹き上げるフレームマシンという家具もあります。

この他にも、テレビやパソコンの画面は周囲に光を漏らしますし、電子機器の多くは暗闇で光ります。変わり種として、ヒカリゴケのつく家具は暗いところに置くとほのかに光を発します。部屋全体を暗くすれば、こうした家具から出る光をいっそう強調できるでしょう。

◆BGMは曲選びだけでなくオーディオ選びにもセンスが光る

オーディオ家具を使えば部屋にBGMを流せる。選べる音楽のジャンルはクラシックから演歌まで幅広い。

オーディオ家具を使えば部屋にBGMを流せます。曲選びはコーディネーターのセンスの見せどころ。テーマにぴったりの曲を探し出して、自分らしい部屋に仕上げましょう。

BGMを流す方法は簡単。ラジカセやコンポといったオーディオ家具を置き、自分が部屋の中を動き回れる状態にして触るだけです。ラジオを置けばランダムな曲が流れますし、オルゴールを置けばオルゴール風にアレンジされた曲が流れます。注意すべきなのは、曲の音質が家具の影響を受けること。例えば、蓄音機やレコードプレーヤーから流れる音楽は高級コンポよりもノイズが多く入ります。

最初はわずかな曲しか選べませんが、ゲームを進めると入手したことがある曲を自由に選べるようになります。曲のジャンルはクラシックから演歌まで幅広く、部屋に合う曲が見つからないことはまずないでしょう。

◆環境音とシチュエーションが合えば驚くほど“リアル”に

環境音の設定を開いたところ(画面左上)。自然界の音から人工的な音まで多種多様な音響効果が選べる。

部屋にはBGMとは別に環境音と呼ばれる演出を加えることができます。海の潮騒や都会の喧騒といった効果音をトッピングできるのです。BGMと環境音は両方同時に使っても、片方だけ使っても、まったく使わなくても構いません。

環境音はゲームがある程度進むと使えるようになります。使える音には、吹きすさぶ風のような自然界の音だけでなく、ヒーリングサウンドのような人工的な音も用意されています。環境音が想像以上の効果を発揮するのは、その音と表現したいシチュエーションがぴったり一致したとき。例えば、ボロ家を想定して作った部屋に風の環境音を追加すると、あたかもすきま風が吹いているように聞こえます。

逆に、部屋のテーマと関係ない環境音をむやみに追加すると、不自然なノイズになってしまいます。BGMだけで十分な場合は環境音を使わないようにしましょう。次に紹介するように、家具の出す音を利用した方が雰囲気に合う場合もあります。

◆家具が生み出す音を取り入れてサウンドをカスタマイズ

どうぶつが移動できる場所に楽器を置いたり、はにわを配置すればBGMに合わせて合奏してくれる。

あらかじめ用意された環境音が音響効果のすべてではありません。環境音に加えて家具から出る音も使いこなせば、自分の考えるイメージを最大限に表現できます。

家具の多くは生活音を生み出すのに役立ちます。キッチンからは水の流れる音、エアコンからは風の出る音が聞こえますし、テレビは一日中なにかの番組を放送しています。暖炉や焚き火のようにパチパチと心地よい音を出すものもあります。一方、メトロノームやロボットアームは機械的で単調な音を出します。ししおどしの音は単調ですが、日本人には心地よく聞こえるでしょう。こうした家具を組み合わせれば、自分だけの音響効果を作り出せます。

BGMと連動した音を生み出すこともできます。一つは「はにわ」を置く方法で、もう一つは楽器を置いてどうぶつに演奏させる方法です。いずれも部屋に流れている曲に合わせてメロディを奏でてくれます。


次回は本作の新機能を用いたコーディネート術をお届けする予定です。