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友人・知人のつながりから転職先や副業先を探せるキャリアSNS「YOUTRUST」が4.5億円のシリーズB調達友人・知人のつながりから転職先を探せるキャリアSNS「YOUTRUST」を展開するYOUTRUSTは8月30日、シリーズBラウンドによる総額4億5000万円の資金調達を発表した。引受先は、デライト・ベンチャーズをリードインベスターに、STRIVE、W ventures、ANRIとなっている。

2018年4月にサービスを開始したYOUTRUSTは、友人・知人を通じて転職先や副業先につなげられる、「信頼でつながる」キャリアSNS。プロフィールには友人からの紹介コメントが掲載され、「履歴書では伝わらない信頼が可視化」され、普段の仕事ぶりもアピールできるという。「転職サービス」ではなく、あえて「キャリアSNS」と自称しているのは、今すぐ転職を考えていなくても、投稿タイムラインやメッセージのやりとりで日常的に楽しめるプラットフォームだからだ。

転職や副業の意識が高い人と企業とのマッチングのほか、「転職に前向きな潜在層」がSNSとして利用するケースが浸透するなどして、アクティブユーザー数が増加し、「独自のユーザープールを活かした採用プラットフォーム」として月次経常収益は1年で10倍を超えたとのこと。

日本の1人あたりのGDPが世界30位となり、時間あたりの労働生産性はアメリカの6割にまで落ち込んだ原因のひとつには、「人材流動性の低さ」があるとYOUTRUSTは話している(IMF「World Economic Outlook Database」2021年4月版 1人あたりの購買力平価GDP(USドル)ランキング、公益財団法人 日本生産性本部2020年版「労働生産性の国際比較」)。勤続10年以上の従業員の割合が10%減ると潜在成長率が1.4ポイント高くなるとの日米欧35カ国を対象とした日本経済新聞の報告(2018年4月10日「『転職で賃金増』広がる」)があり、今後は人材の流動性が高まることが期待されている。そこでYOUTRUSTは、「日本型キャリアをゲームチェンジ」する存在を目指し、キャリアSNSの充実をはかるために今回の資金調達を実施したという。

具体的には、「キャリアSNS」のサービス改善、認知度拡大、新規ユーザーとクライアントの獲得、既存ユーザーのエンゲージメント向上のためのマーケティング強化に資金を投入する。

YOUTRUST代表取締役の岩崎由夏氏は、こう話している。「流動性が高く、個々人が自分のキャリアを自分でつくる時代がすぐそこまで来ています。 でもそれは怖い世界ではありません。YOUTRUSTが、履歴書では表現できなかったみなさんの信頼を可視化し、素敵なキャリアをサポートしてまいります」。