今年、一時3万円の大台を回復した株価。東京株式市場では、年内最後の取引が行われています。東証アローズから報告です。
東京証券取引所では、一年を締めくくるセレモニー・大納会が予定されていて、準備が進められています。きのう、新型コロナの新規感染者数が500人を超え、経済停滞への懸念から午前中は一時300円以上値下がりしました。
今年の日経平均株価は、4回目の緊急事態宣言が終わる直前の9月に、バブル崩壊以来およそ31年ぶりの高値を更新するなど、「コロナショック」からの回復の兆しがうかがえました。
しかし、街からは「景気がいい」という声は聞こえてきません。
一般投資家
「生活としての実感、幸せの実感という意味では、すごくよくなっているとかはあまりない」
市場関係者も「足下の景気の悪化をマーケットは反映しなくなってきている」と分析するなど、株価と現実のギャップは広がり続けています。
証券業界の格言では来年寅年は“千里を走る”。「波乱が起こりやすい年だ」という専門家もいます。オミクロン株の感染拡大という大きな波乱の要因を含んだままの年越しとなりそうです。(30日11:51)